「内定辞退したらコーヒーかけられた」伝説の真偽は!?
“就職氷河期”と呼ばれる昨今。が、バブル時代の就活は、今とは逆に超売り手市場だった。企業側は学生を囲い込むために飲ませ
る、食わせる、抱かせるの接待も当たり前だったとか……。そんな今となっては夢のような就活の思い出をバブル入社世代が振り返る!
「内定辞退したらコーヒーかけられた」伝説の真偽は!?
内定辞退したら、「最初からメシだけ食いに来たんだろ!」と罵声
(40歳・男・情報)
ところが、当の学生たちはウハウハ気分を満喫したあと、行く気のない会社には内定を辞退。その際の企業の手のひら返したるや、すさまじいものだったようで、「内定を断りに行ったら『最初からメシだけ食いに来たんだろ!』と罵声を浴びせられた」(40歳・男・情報)、「灰皿を投げられ、散々嫌味を言われた」(41歳・男・精密機器)など、怒りの反撃を食らった体験者が続々。
「直接断りに行って数時間軟禁された同級生が数人いたので、内定辞退はすべて電話で行った」(44歳・男・SE)と手を打ったものの、「電話で断りを入れたら事情を1時間以上も延々と聞かれた」(41歳・男・運輸)なんてことにも。
あるいは「内定辞退できないように事前に念書を書かされたという話を聞いた。念書には具体的な罰則は書かれていないものの、『内定辞退時はこれまで会社が費やしたお金を請求する』ということを匂わす文章が書かれていたらしい」(40歳・男・SE)って、マジで背筋が寒くなるっス。
そんななか複数に名指しされたのは某証券会社。「辞退したらコーヒーをかけられるという噂は聞いた」(40歳・男・運輸)、「『とにかく来い』と呼ばれて行くと、お茶をかけられクリーニング代を叩きつけられたと聞いた」(43歳・男・電力)、「某駅近辺の喫茶店に呼ばれ、カレーをかけられるという話は有名だった」(41歳・男・サービス) と、どんどんエスカレート。とはいえ、「コーヒーの話は聞いたことあるけど、都市伝説レベルのもの」(45歳・男・保険)とか。そりゃそうだよね……と、思ってたら、慶応大学卒の44歳の男性が「内定を断ったら、コーヒーをかけられました」って、事実かいっ! ま、その分、いい思いをしたんだから、恨みっこなしってことで。
イラスト/坂本千明
― 学生を接待漬けに![バブル就活]バカ回顧録【6】 ―
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