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アメリカと日本でこんなに違う子育て事情。自由だけどリスクも隣り合わせの「アメリカの小学校」で驚きの連続

日本はルールに縛られている分、守られている

サマーキャンプ

アメリカのサマーキャンプで人気の野外学習。一般的に週ごとに別のプログラムが組まれており、料金も内容もサマーキャンプによって千差万別

 日本は小学校にかぎらず、ルールに縛られる分、いろんな意味で守られているという側面もあるのは事実。「日本人は水と安全をタダだと思っている」と言われて半世紀が経つが、まだまだ日本は電車やバス、路上でさえも平気で眠っていられる国だ。  現地の日本人は必ずと言って良いほど、6月末から9月初めまである長い夏休みには日本に帰省し、子どもを日本の小学校に行かせて、おいしい給食、掃除当番、集団登下校、プール授業など、アメリカにいてはできない体験をさせる。日本では、子どもにおつかいや花火をさせても、アメリカと違って警察につかまることはない。  日本では逆に、芸能人などの影響を受け、子どもをアメリカの現地校のサマーキャンプ(サマースクール)に行かせて親子でプチ海外移住を楽しむのだとか。ようやくアメリカ入国規制も撤廃された今年の夏、渡米組はさらに増えそうだ。子どもにとって素晴らしい経験になるのは間違いないが、「え、シェルターインプレイス?」という事態にならないよう、平和ボケにはくれぐれもご注意を。 <文/ハントシンガー典子>
アメリカ・シアトル在住。エディター歴20年以上。現地の日系タウン誌編集長職に10年以上。日米のメディアでライフスタイル、トレンド、アート、グルメ、カルチャー、旅、観光、歴史、バイリンガル育児、インタビュー、コミック/イラストエッセイなど、多数の記事を執筆・寄稿する傍ら、米企業ウェブサイトを中心に翻訳・コピーライティング業にも従事。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員
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