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『テレビ千鳥』大悟の“下品ないじり”に物議。幼稚すぎる発言が一度は許されてしまった「日本のお笑いの問題点」

日本のお笑いは構造的に限界?

 いずれにせよ彼らには笑いの前に問うべきテーマがあります。笑いから派生して、他の肝心なことを考えるきっかけを作っている。明らかにいまの日本のお笑いに欠けている点です。  こうなってしまった背景には、マーケットが大きく成長し繁栄した副作用が影響しているのかもしれません。みんな“お笑い職人”になってしまったために、口先の技術だけが洗練されてしまった弊害なのではないかと推察します。  だから、筆者には全面的に大悟や番組が悪いとは思えない。あの“ち◯ぽ”発言は悪ノリではなく、ニッチなウケ狙いのラットレースがハマった袋小路だと思うからです。  日本のお笑いは構造的に限界を迎えているのではないでしょうか。 文/石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
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