更新日:2023年06月04日 17:04
ライフ

パチプロが「大腸がん」を告知されて“初めて気づいたこと”。保険未加入で金銭的な焦りも

好きなことに没頭した1週間

 入院するまでの1週間は、近所のパチンコ店に入り浸った。やっぱり最後くらいは、自由に打ちたい。過去に3000回転ハマったこと、出入り禁止になったこと、出玉を没収されたこと、それらすべてを懐かしみながらハンドルを握った。こうして回想をしていると、心配ごとも浮かぶ。
パチンコ

愛知県の会員カードだけでもこんなにある

 パチンコ屋には貯玉サービスがあって、再プレイ機能を利用すれば本来かかるはずの約10%ほどの貸玉手数料のようなものを軽減できる。そのお得感に惹かれて未精算のままにしているカードも多く、「この暗証番号を家族に伝えよう」とか、「大阪府や石川県の貯玉は諦めるか……」みたいな悩みが、貯玉保有店舗の数だけある。身辺整理も、事前にしておいたほうがよさそうだ。

入院前に打ちたかった機種で6万発オーバー!

 入院前のラスト稼働は、技術介入の効果が高い「モンキーターン超抜」を選んだ。捻り打ち(アタッカーへの同時入賞を狙う技)を駆使することで、有利に戦える。スピード感も相まって、最終出玉は6万発。これで1週間のトータル差玉がプラス12万発となり、満足のいくフィナーレとなった。  ラストの食事は、「ウゴジガムジャタン」という牛骨ダシの韓国鍋。食通の有名人がこの世の別れに選ぶグルメ本『末期のめし』にて、これをヨネスケさんが選んだらしい。
パチンコ

エゴマの風味がたまらないウゴジガムジャタン

 あとは行きつけの居酒屋で梅干しを潰した強炭酸のサワーを飲んで、思い残すことはなくなった。ここで「闘う準備ができた」と、SNSに投稿した。
次のページ
手術にかかった金額は…
1
2
3
技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
記事一覧へ
おすすめ記事