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リビングに「センターテーブル」は要らない。必要なのは「サイドテーブル」だ

利便性を考えたら、サイドテーブルという選択になる

centertable004「僕がセンターテーブルの代わりに提案しているのはサイドテーブルです。飲み物や食べ物を置くぐらいなら、これで十分。わざわざ高さの低いセンターテーブルまで体を動かさなくてもいい。ベストなサイドテーブルは、『TECTA(テクタ)』の『K-22 SIDE TABLE』です。機能とデザインを併せ持った逸品だと思います」 TECTAは1972年にドイツで創業したメーカー。バウハウスを代表する、マルセル・ブロイヤー、ミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウスらが手がけた名作家具を意欲的に復刻している。 「バウハウスはご存じのとおり、1919年にドイツで開校された総合造形学校。現代の近代デザインに大きな影響を与えました。その魂を現代につないでいるのが、TECTAというわけです。実物の具体的な話をしましょう。ポイントは高さを変えられるところです。家具に合わせて高さを調節できることにより、ソファのサイドテーブルとしてだけでなく、ベッド脇のナイトテーブル、ダイニングの補助テーブルにも使えます」 また、サイドテーブルを支える足の部分も、使い勝手に直結するところだという。 「K-22は幅60㎝×奥行45㎝おおにぎり型の天板をしているのですが、3つある角の1つから足が伸びているような形状になっている。つまりサイドテーブルによくある、両端から足が伸びているというパターンになっていない。これにより、余計な幅を取らず、快適にソファ周りで使用できるように工夫されています」 小さな家具に一家言を持てそうなK-22だが、ひとつだけ欠点があるらしい。それは「ルンバが足の部分を認識しないときがある」こと。実際に使った人にしかわからない部分だが、「欠点を差し引いても余りある使い心地」だと、押村は太鼓判を押した。 〈取材・文/ツクイヨシヒサ〉
(おしむらともや)スタイラス所属。20代で建築、都市計画、インテリア、暮らしについてカナダ、アメリカで学び、輸入住宅などを手掛けるも挫折、住宅とは何かを見失う。大手ハウスメーカーや大手デベロッパーにコンサルティングして感じた「業界の嘘」と「都合の良い慣習」に納得できず、悪しき慣習にまみれた日本の住宅づくりからの逸脱が始まり、住宅業界の異端児となり、1000棟以上の建築設計を手掛ける。2022年7月にYoutubeチャンネル『ジュータクギャング』を開設。近著『美しい家のつくりかた

美しい家のつくりかた美しい家のつくりかた

1000軒の家を建ててわかったこと

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