仕事

「現場の穴はお前が埋めろ」約40時間労働、取引先の“まさかのカスハラ”に意外な結末が

“取引の破棄”や“悪評の拡散”をほのめかす

料亭でのビジネス接待「Aには、丁寧にお断りの意思を伝えたのですが、受け入れられませんでした。むしろ、“取引の破棄”や“悪評の拡散”をほのめかしてきたんです。“この状況はマズい”と思い、接触を最小限に抑えることを決めて、これまでの出来事を上司に報告しました」  幸いにも、鈴木さんの上司がサポートするというかたちで、Aに事実確認を行ったそうだ。しかし……。 「当の本人は、『接待はすべて誘われて行った』『取引の破棄や悪評の拡散をほのめかした事実はない』との一点張りです。贅沢な飲食店や高級クラブの利用は認めたものの、虚偽報告をしてきました」

事実が明るみとなり担当者が交代

 証言の一部には食い違いがあったものの、取引先の上司は重く受け止め、Aは担当をハズされたという。そして、円満に取引の関係が継続できることとなり、鈴木さんは安堵したと振り返る。 「Aに大きなペナルティはありませんでしたが、過剰な接待の要求を当たり前のように繰り返していたことで、上司からの信頼を失ったことは明らかです。『そういうつもりではなかった』と言いつつも謝罪はあり、最終的にはスカッとした気持ちになりました」
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問題が起きればすぐに罵倒してくる取引先
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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