デジタル

AIに仕事が奪われる?画像生成系AIはイラストレーターやマンガ家を殺すのか

過度な期待でも脅威論でもないクリエイターによるAI利用

ChatGPT 日本でもアメリカでも早速マンガ創作でも画像生成系AIを利用しようとする動きも出てきているが、実際にはテキスト入力のみによって自分がほしい画像を出力させることは自分で絵を描くのとはまた異なった手間やスキルが必要とされる。  生成系AIの登場によってグラフィカルな表現の方法論やその制作現場は少なからず変化を強いられることになると思われるが、それは現在活動しているイラストレーターやマンガ家の職を一方的に奪い去るようなものでも、まったく絵が描けない人間が即座に自由自在にイラストやマンガを描けるようになるようなものでもないはずだ。  過度な恐怖や過剰な期待に踊らされることなく、この新しいテクノロジーと出来るだけ有効に付き合っていきたいものだと思う。 <文/小田切博>
フリーライター。著書『誰もが表現できる時代のクリエイターたち』、『戦争はいかに「マンガ」を変えるか:アメリカンコミックスの変貌』(NTT出版)、『キャラクターとは何か』(ちくま新書)共編著『アメリカンコミックス最前線』(大日本印刷)。東京工芸大学非常勤講師。明治大学米沢嘉博記念図書館スタッフ。
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