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“変わり種ピザ”連発で話題のピザハット、デザートにも本気?パイ作りにかける20年越しの苦労

それぞれの商品にこだわりが詰まっている

ピザハット

熊本産和栗を使用「和栗たっぷりの焼きたてマロンパイ」(ピザハット提供) ※すでに販売終了

――期間限定の商品も定期的に出ていますね。 鈴木:はい、通年のアップルパイと並行して、期間限定の商品は春と秋を目安に作っています。 ――食べ比べてみると、商品ごとにこだわっているように感じました。たとえば、「濃厚チョコの焼きたてショコラパイ」はアップルパイに比べてサクサク感が強かった印象です。 鈴木:そうなんです、商品によって変えています。「濃厚チョコの焼きたてショコラパイ」は中身に砕いたアーモンドを入れて、食感に変化が出るように工夫しています。また、去年だした「和栗たっぷりの焼きたてマロンパイ」には厳選した熊本産和栗を使ったマロンクリームを使っていたり、それぞれの商品にこだわりが詰まっています。

和洋折衷のコンビネーションを実現した新商品

ピザハット

2023年3月に発売「焼きたて宇治抹茶パイ」(ピザハット提供)

――3月28日に発売した「焼きたて宇治抹茶パイ」のこだわりは? 鈴木:焼きたて宇治抹茶パイは、まず視覚から抹茶を連想できるように、生地に抹茶パウダーを練り込んで緑色にしたんです。中身のベースは白あんで、抹茶の中で一番香り高い宇治抹茶を練りこんでいます。これにカスタードを少し混ぜていますので、子供でも食べられる甘さに。また、あんこの中に細かく砕いた黒豆を入れることでコクもプラス。甘さ、抹茶の風味、コク全てのバランスが絶妙な商品になっています。 ――あんこの入ったパイは新しい視点ですよね。どこから着想を得たのですか? 鈴木:一見、意外な組み合わせなんですけど、ピザを食べた後にちょっと口直しという意味では相性抜群です。もともと私が和菓子が好きなこともありましたが、近年あんバターサンドが流行っているという情報に目をつけて、日本人が食べ慣れているあんこでサイドメニューができないかなと思ったのがきっかけです。 ――商品開発のためのリサーチはどのようにおこなっているのでしょうか? 鈴木:トレンドなど世の中の流れをマーケティング部門が解析し、商品開発課の若手社員がインスタなどSNSを駆使してリサーチします。SNSは消費者のリアルなニーズを探せるんです。視点を変えた2つの方法を組み合わせて、よりお客様の食欲をくすぐる商品の開発を目指しています。 <取材・文/はるうらら>
医療従事者として都内総合病院に勤務していたが、もともと興味のあったWebライティング業界に思い切って転身。大手メディアと業務委託契約を結び、時事ネタ・取材をメインに記事を執筆。中には450万PVを達成した記事も。ちなみに国内外問わず旅行が趣味で、アメリカ・オーストラリアで生活をした経験もあるバイリンガル。現在、海外移住計画中
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