“変わり種ピザ”連発で話題のピザハット、デザートにも本気?パイ作りにかける20年越しの苦労
2023年、日本上陸50周年を迎えるピザハット。アメリカに本社をもつ世界最大のピザチェーン店として有名だ。最近では日本ピザハット株式会社独自の取り組みとして“Z世代に響く商品開発”に力を入れており、「パクチーすぎて草」など思考を凝らしたピザメニューを出し話題に。5月26日には早くも第2弾として「【衝撃】多分それ違うwwwウインナーコーヒー」を発売している。
――サイドメニューのパイはいつから販売しているのですか?
鈴木奏絵(以下、鈴木):もともとパイ自体は20年前ぐらいから販売はしていたんですが、今よりずっと大きかったんです。アップルパイだけでなく、バナナやブルーベリーを使ったパイを実際に店舗で作っていたこともありましたが、時代背景が変わってきて1人1個食べられる今の形に行きつきました。現在販売している「焼きたてアップルパイ」は2022年の3月にリニューアルしたものです。
――ピザの宅配をメイン事業とする御社ですが、なぜサイドメニューにパイを選んだのでしょうか?
鈴木:デザートとしてパイを取り入れているのは、ピザを販売するうちの業態と相性がすごくよいからです。独自でオーブンを持っているので、焼きたてのパイがおうちで食べられるのは最大の強みだと思います。
ピザを焼くオーブンでパイを焼くので、通常のご家庭で作ったりするようなパイとは違った特別な生地を使っているんです。高温で短時間でも外のサクサクと中のトロっとした食感を同時に出せるような絶妙な配分で生地を作っています。
――やはりパイ生地には相当こだわっているんですね。
鈴木:販売業者も1社ではなくて何社かコンペをして、味がちょうどよく出るものを厳選しています。生地の火抜けにもこだわっていて、半年の試作を重ねて今の36層のアップルパイにたどり着きました。
――半年も!?
鈴木:半年というと、ピザの商品開発にかかる時間と同じくらい。正直、サイドメニューにこんなこだわっているところは珍しいと思います。やっぱり売れて儲かるのはメインのピザなので。もともと売ってたものは一定のお客様がついていたので、やっぱり「前より美味しくなった」と言ってもらえるようなものにしないといけないというプレッシャーがありました。
最大手だけあってピザがおいしいのはもちろんだが、実はデザートのパイにも同様程度の力を注いでいることをご存知だろうか。筆者も2週間に1回は食べるほどピザハットが大好きで、なかでも「焼きたてアップルパイ」は毎回欠かせない一品だ。
話を聞いたのは、デザートをメインに前述の変わり種ピザの開発も手掛ける商品開発課・鈴木奏絵さん。鈴木さんによると、定番のアップルパイに加え、期間限定の商品にもそれぞれ並々ならぬこだわりがあるそうだ。
ピザ宅配店がパイをサイドメニューにする理由
ピザと同じ歳月をかけて開発したサイドメニュー
医療従事者として都内総合病院に勤務していたが、もともと興味のあったWebライティング業界に思い切って転身。大手メディアと業務委託契約を結び、時事ネタ・取材をメインに記事を執筆。中には450万PVを達成した記事も。ちなみに国内外問わず旅行が趣味で、アメリカ・オーストラリアで生活をした経験もあるバイリンガル。現在、海外移住計画中
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