ライフ

衣類についた“ピンク色のシミ”の原因は?正しい取り方をメーカーに聞いた

 一度衣類にできるとなかなか落としにくい手ごわいシミ。シミには黄色いシミ、黒ずんだシミなどさまざまな種類がある。また、SNSではたまに「ピンク色のシミができた!」と話題になることも。
シミ

シャツにこぼしたミートソースのシミ

 それらのシミの原因や違いは何なのか?また、予防法やシミの落とし方は? 消費財メーカー大手の花王株式会社コンシューマーインテリジェンス室の福地奈津子さんに話を聞いた。

一般的なシミの原因は?

 福地さんによると、そもそもシミにはさまざまな種類があり、発生する要因も一様ではないという。 「シミでよくあるのが、ミートソースなどの食べ物や飲み物、血液、化粧品など、色がついているもの。これらは時間が経ってしまうと、どんどん落ちにくくなってしまいますので、付いたらなるべく早く落とすことが大事です。またシミの性状には、水に溶ける“水溶性”と水に溶けにくい“油溶性”があり、対処法も変わってきます。  水に溶けるものは普段の洗濯で取れるものが多いですが、油を含んだものは水に溶けにくいので、あらかじめ衣料用の液体洗剤やポイント洗い用の洗剤を直接シミに塗るなどして落とします。繰り返しても残る場合や、ミートソースやカレーなどの色素によるシミの場合は、酸素系の漂白剤を試してみるとよいですよ」

最も多い「黄色のシミ」の特徴は?

シミ

Yシャツにできた黄色い汗のシミ

 衣類を長期保存した際にいつのまにか黄色いシミができていた経験がある人も多いのではないだろうか。福地さんによると、付いたときにはわからなくても、時間の経過とともにシミとして目立ってくるものがあるという。 「例えば、シャツのえりの黄ばみなどがそうです。衣類には、汗だけでなく、皮脂や皮膚の表面の角層(一般的には垢と言われ、たんぱく質が多く、やや黒っぽい汚れになります)なども付いています。汚れがついた直後は色もほとんどありませんが、時間が経つとともに、落とし切れていない汚れが空気中の酸素により酸化されて黄色くなり、それが繰り返されて黄ばみが目立つようになります」
次のページ
カビの胞子の色がつくシミも?
1
2
3
4
医療従事者として都内総合病院に勤務していたが、もともと興味のあったWebライティング業界に思い切って転身。大手メディアと業務委託契約を結び、時事ネタ・取材をメインに記事を執筆。中には450万PVを達成した記事も。ちなみに国内外問わず旅行が趣味で、アメリカ・オーストラリアで生活をした経験もあるバイリンガル。現在、海外移住計画中
記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ