6月といえば「ジューンブライド」。“6月に結婚すると幸せになれる”との言い伝えがある。夫婦になる2人にとって結婚式は人生の晴れ舞台だが、思いもよらないハプニングが起こることもある。 　新婦の甥にあたる小出悟さん（仮名・20代）は、結婚式でまさかのハプニングに遭遇した。 「教会の扉が開き、新婦がゆっくりと入場してきました。新郎は緊張のあまり、かなりの汗をかいている様子でした。ただ、それは“冷や汗”だったんです。会場が静まり返るなか、なんと新郎が『指輪を忘れた！』と一言。その瞬間、衝撃が走りました」 　出席者はもちろん、司会者も困惑していたという。 　そんななかで小出さんの両親が大声で叫んだ。 「父は、指輪の代わりになるものを探すように言いました。しかし、あたりを見渡してもめぼしいものはありません。新郎は焦っていました。今度は母が『結婚指輪の画像をスマホに保存しているのでは!?』と言ったんです」 　式は一時中断。新郎は控え室にスマートフォンを取りに行くことになった。まさに修羅場だ。そして……。 「新郎は、スマホの画面に映った“指輪の写真”を見せました。牧師は『新郎はきょう指輪を忘れてしまいましたが、この画像は新郎の心意気を表しています。これを見て誓いを立ててください』と続けました」 　指輪の交換はナシで式を行う人もいる。しかし今回は、新郎新婦の“誓いの場を大事にしたい”という想いがあり、このような対応になったのだとか。