『ジョブチューン』“不合格パスタソース”は本当にマズいのか?実食して気づいた改善点
炎上番組から一皮むけた感のあるTBSテレビ系列の人気バラエティ番組『ジョブチューン』。6月3日放送分は、マ・マーのパスタソースを厳しくジャッジする『マ・マー×超一流イタリアンシェフ』の回でした。
以前は広く愛される人気メニューが不合格になるなど、判定基準や一流シェフコメントに賛否両論を生む場面も。ところが最近は優等生番組に軌道修正され、大半が合格を勝ち取る気持ちよさで、安心して楽しめるようになりつつあります。
しかもオンエア後には、お店やメーカーがジャッジ結果を公開する流れが定着。視聴者にとって「気になるものを試してみよう!」という気分を盛り上げてくれます。
今回の結果も、大看板商品「トマトの果肉たっぷりのミートソース」をはじめ、「あさりごろごろのボンゴレ」や「逸品すだちたらこ生風味」など9品が合格。「きのこと野沢菜」の1品だけが不合格となり、逆に気になったという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、唯一の不合格パスタソース「マ・マー あえるだけパスタソース きのこと野沢菜」を検証。ちょっとの工夫で驚くほどおいしくなりましたので、そのカンタンアレンジ術をお伝えしたいと考えました。
そしてさらに「食文化研究家」というパスタソースを熟知した筆者の立場から、今回番組には登場しなかった“超名品ソース”もご紹介したいと思います。
今回のソースの不合格理由は、ニンニク醤油の味だけしかしない。フレッシュ感の効いた野沢菜がもうちょっと欲しい。具が小さい。塩味が強すぎる。野菜系のものでみずみずしさを出す工夫を……といった指摘が並びました。
実際に作ってみると、その意見に強く納得。しかしながら不合格を残念がることで終わらせず、ちょっとの工夫で大変身を目指してみました。
いろいろやってみた結果、最高においしくなったのが、キュウリでした。安い時なら1本30円で買える手軽な野菜です。千切りにして塩揉みをしたキュウリ(1人前につき1/2本)を水にさらして絞ったらOK。パスタを和える時に一緒に加えるだけです。
さらに美味しくしたい場合は、バターを1切れ加えましょう。キュウリの香りや食感、バターのマイルド感が加わり、仕上がりが数段アップします。さらに野菜を加えたい場合は、枝豆がオススメです。
不合格は「きのこと野沢菜」だけ
ジャッジ内容に納得、改善策を考えた
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食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。
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