★Y2Kと70’s、いずれの時代も流行った「スケルトン」

・シアーオーバーサイズシャツ(長袖)　1990円 「現在のトレンドはY2K(2000年のこと)リバイバル」と言う識者が多いですが、掘り下げていくと2000年前後のトレンドは70年代のリバイバル。 　2000年の世紀末前後に狂ったような色使いや派手なファッション(例えば、ギャルやギャル男ムーブメントもこのあたりです)がはやったわけですが、これらはLSDでトリップした影響か異常な色彩や派手な着こなしを好んだ70’sとよく似ています。 　ブーツカットスタイルやアクセサリーの多用など2023年、Y2K、70’sは共通点や類似点が非常に多く、周期的なトレンドだと考えられています。 　そして、Y2Kと70’s、いずれの時代も流行ったのが「スケルトン」です。 　ちょうど2000年前後くらい妙にスケルトンのものが流行しませんでしたか？　iMacなどもスケルトンが鮮烈でしたし、ゲームボーイのスケルトンが初登場したのもちょうど90年代後半。また70’sでは名称は「シースルー」でした。 　1968年にサン・ローランが発表したのがシースルードレス。このように3世代にわたって同じトレンドを繰り返すスケルトン/シースルーですが……2023年には「シアー」という名前で生まれ変わったかのようにシレっと復活しています。 　最初はレディスのトレンドでしたが近年ではメンズにも波及。透け感のある素材はインナー次第でさまざまな表情を出せる。その上、薄手のものが多いのでエアリーでふわりとした質感が夏らしく、今の時期には特に好まれます。 　GUでは他量販店に先駆けていち早くシアーをメンズにて導入。メンズは透けを嫌う人が多いですが、わずかに透けるくらいのライトなシアー素材を使い人気となりました。質感はシルクやリネンのような軽い風合いで通気性も抜群。 　どこかラグジュアリーな印象があり、短パンに合わせても高級感があり。意外にも大人の方に人気がある印象です。普段のシャツとはまた違う印象を作れるシアーアイテム。1990円なら挑戦もしやすいのではないでしょうか。