広末涼子「流出ラブレター」に見える“無邪気さ”と“傲慢さ”のギャップがキツいワケ
ラブレターから見えた少女性とのギャップ
流出した交換日記の文章は、まるで少女のポエムようだと思った。 出逢ってくれて、会ってくれて、合ってくれて、くっついてくれて、入ってくれて、泣かせてくれて、きもちくしてくれて、いつもどんな時もあなたらしく居てくれて、対峙してくれて、本当にほんとに、ほんとうに、、ありがとう。 冒頭の「逢って」「会って」「合って」の同音異字3連発は、どんな違いがあるのだろう? 本人がその違いを明確に意識しているのだろうか? 「入ってくれて」とは、どういう意味だろう? このような言葉の響きのみ重視した、意味としては曖昧な言葉のチョイスは、少女のポエムの特徴だと思う。 一方で、肉体関係を暗示するような表現があって、少女性とのギャップがなんとも淫靡である。しかし、それとて、ラブホテルに添えられていた「思い出ノート」に「きもちかったよ」とか書いていた、いにしえの少女のようではないか。それにしても「きもちく」って。
公に出す文章とは思えぬ「無邪気な謝罪文」
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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