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女子学生バイトを襲った板長のセクハラ「応じないとクビに」自宅に乗り込んだ不倫の顛末とは

誘いを断ったら、お店の地下で…

「地下二階の倉庫から食材を持ってくるように命じられるんですが、『頼んだ覚えはない』とか『違う食材だ、やり直し』など、めちゃくちゃなことを言い出して、開店前の準備に間に合わないことが何度もありました。このままではクビにされるかもしれないと危惧を感じたときに、地下に連れていかれたんです」  その日も「頼んだ食材じゃない、何度言えばわかるんだ」と板長に厨房で怒鳴られてから、「一緒に取りに行くぞ」と同行を促された恵梨さんは地下二階の倉庫で、板長から性的な行為を強制されたという。 「板長が自分でズボンのベルトを解いてズボンを脱いだんです。そして性的な行為を一方的に命じられました。『俺の言う通りにしないと、クビにする』と脅迫されて……クビになるとまたパン屋バイトに戻ってしまう。そうなると生活が苦しくなる。高額のバイトを手放したくないという気持ちから、渋々承諾してしまったんです」  有名人や大手企業の役員らが来店する店の板長兼店長は品位のかけらもない、ゲス野郎だった。このことに恵梨さんは打ちのめされたという。

出入り業者の八百屋に関係がバレる

板前 当時は板長の行為がセクハラでパワハラだと気づかなかったほど小娘だった、と悔しそうな表情を浮かべる恵梨さん。そのとき彼女に味方が現れる。 「板長の性的行為が1年近く続いた頃でした。お店に出入りしている業者の一人で20代後半の八百屋の男性から付き合ってくれと告白されました」  八百屋の男性は二人の関係を見抜いていた。厨房で板長と二人きりになった恵梨さんが「我慢しているのではないか」と感じた男性は、休日に恵梨さんをお茶に誘ったという。 「彼氏と別れた頃だったので、八百屋の男性に好意はなかったんですが、デートに応じました。そのとき『我慢しているの?』と尋ねられて、つい心がほぐれてしまって板長のセクハラ・パワハラ行為を打ち明けました。仰天した男性は『すぐに辞めるべきだ』と本気で心配してくれたんです」
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コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪

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