更新日:2023年12月15日 18:27
仕事

「女の子が“盗撮”されてます!」元ラブホ従業員が語るトンデモ事件簿。扉を開ければ“正座”の男性が…

「女の子が盗撮されてます!」

落ち込む女性 そこから1時間ほど過ぎたころでしょうか。突然いかつめの男性2人組が勢いよく現れ、 「〇〇号室(男性が入室している部屋)入ります! 女の子が盗撮されてます!」  と叫ぶような口ぶりで筆者に告げ、勢いよく階段を登っていきました。制止をする間もなく、筆者は呆気にとられてしまいました。  盗撮行為に遭遇したのはこの時が初。ちょうど後続のシフトに入っている方が早めに出勤してきたタイミングだったので、フロント業務を交代してもらい、筆者は急いで問題の客室へと向かいました。

客室では正座で説教されるお客様の姿が…

 客室には、玄関先ですすり泣いている女性の姿があり、その奥には、ベッドの上で正座をしている気弱そうな男性と、彼に向かって怒号を発しているいかつめ男性2人組の姿が。  正座をしている気弱そうな男性は、白シャツに黒のスラックスという“オフィスワークスタイル”(洋服を着させられたのかもしれません)。その前には、まるで呪術道具かのように等間隔で「免許証」、「スマートフォン」、「小型カメラ」が並べられており、デリバリー業者である男性2人組のうち1人が小型カメラを渡すように要求している最中でした。
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攻防戦の果てに「とりあえず“事務所”へ」
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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