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貫地谷しほり37歳、夫は一番の親友「家で変な踊りをしても褒めてくれる」

 2002年の映画デビューから20年以上にわたって活躍を続けている俳優の貫地谷しほりさん(37)。今年1月期にはドラマ『大奥』(NHK総合)で、男女逆転の世界で徳川吉宗の右腕・加納久通を演じて大きな話題を集めましたが、現在は、和田正人さんとともにW主演を務めた映画『オレンジ・ランプ』が公開中です。
貫地谷しほり

貫地谷しほりさん

 39歳で、若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文氏の実話を基にした物語。和田さんがカーディーラーのトップ営業マンの只野晃一を演じ、貫地谷さんがその妻・真央を演じています。思いもよらなかった診断を前に不安に押しつぶされそうになりながらも、前を向いていく家族の姿が描かれます。いわゆる苦労エピソードが並ぶというより、これが実話だと忘れてしまうほどにポジティブな作品に仕上がっています。  本作を通じて、「頭でっかちになるのは、なるべく捨てていければ」と改めて感じたという貫地谷さん。「一番の親友」だと語る旦那さんとのエピソードも語ってくれました。

主人公のモデル本人も太鼓判の映画に

――本作では若年性認知症を発症した夫を支える妻を演じました。認知症や介護に対する意識に何か変化はありましたか? 貫地谷しほり(以下、貫地谷):うちは今、母親が祖母の介護をしていて、認知症もあるんです。映画は2時間でギュッとなっていますから、本当はいろんな葛藤があって、不安もあるでしょうけど、真央さんのように、前向きに「(若年性認知症の夫に)自分でできることは自分でしてもらう」という決断をするというのは、並大抵のことではないと思います。何より、これが実話だと思うと、本当にすごいなと。寄り添う人の心の心構えを改めて教えられた感じがしました。 ――実話ということに驚きます。 貫地谷:こんなファンタジーな世界があるのかと、私も正直思いました。でも試写会のときに主人公のモデルである丹野さんがご覧になって、「あのときのそのままだ」とおっしゃっていたんです。その言葉を聞けて、自信になりましたし、いろんな人に観てもらいたいと思っています。

頭でっかちになるのは捨てていければ

オレンジ・ランプ

(C) 2022「オレンジ・ランプ」製作委員会

――本作を通じて、貫地谷さん自身が心構えとして持ち続けたいと影響を受けたことはありますか? 貫地谷:若い時からこのお仕事をしていると、ついつい物事に対して「こうしなきゃいけない」と決めがちになってしまうところがあるんです。最近の風潮としてもありますが、真央さんのように、相手の意見を尊重することって本当にいろんな選択肢を広げてくれるんだと、この映画を通して改めて感じました。物事に対して、頭でっかちになるのは、なるべく柔軟に方向転換して、その時々で物事を受け入れていければいいと思いました。それが難しいんですけどね(笑)。
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セリフがキレイになり過ぎないように
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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【公開情報】
オレンジ・ランプ』は全国公開中
(C) 2022「オレンジ・ランプ」製作委員会

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