更新日:2024年12月30日 20:06
エンタメ

朝ドラ出演の山本舞香、環境が大きく変わった1年にいま「心が安定している」

放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『おむすび』での演技が好評の山本舞香(27歳)。さらに2024年10月からはドキュメンタリー『ANOTHER SKY』のMCを今田耕司とともに担当と、大車輪の活躍を見せている。同時に2024年は、事務所移籍や結婚など、環境が大きく変わった年でもあった。 山本舞香そんななか、いま「強い味方がいるのを感じているし、心が安定している」と話す山本に話を聞いた。

おじいちゃん孝行がかなった朝ドラ出演

2010年に『鳥取美少女図鑑』Vol.2に登場したことをきっかけに芸能界入りした山本。翌年春には、初代の宮沢りえを筆頭に、坂井真紀、池脇千鶴、蒼井優、夏帆、川口春奈らを輩出してきた“リハウスガール”の14代目に抜擢された。 その後もJR SKISKIといった人気CMやモデルとして注目を集めるとともに、ドラマ『南くんの恋人〜my little lover』『チア☆ダン』『Sister』、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『東京喰種 トーキョーグール【S】』など、女優業で実力を発揮してきた。 ――11月から橋本環奈さん主演の朝ドラ『おむすび』に出演中です。 山本舞香(以下、山本):朝ドラって、ちょっとお堅いイメージがあったので、私が呼ばれることはないだろうと思っていました。『おむすび』は環奈が主演。また一緒にお芝居できることが、まず嬉しかったですし、朝ドラ出演ということで、私のおじいちゃんもすごく喜んでくれました。 ――栄養専門学校編で関西弁を披露しています。 山本:私が演じる矢吹沙智は神戸の子の役なので、方言のプレッシャーがやっぱりありました。セリフの音源をずっとイヤホンで聞きながら、ことば指導の先生にも指導していただきましたが、本当に難しくてすごく苦戦しました。 耳で覚えるのは割と得意です。でも聞いている音と、自分から出てくる音が違ったりして。だけどどう出したらいいのか分からなく悩むこともありました。でも挑戦できたことは良かったと思っています。 ――橋本さんとの再共演が嬉しかったとのことですが、映画『カラダ探し』(22)の際、ロケ撮影で泊まっていたホテルの大浴場にも一緒に入るなど、とても仲良くなったとお話されてました。 山本:その後も連絡を取っていましたし、今回も前室でずっと一緒にいました。環奈はすごく努力家。心も体も疲れている状態だったと思いますが、弱音も絶対に吐きません。 メイクやアクセサリーについても全て自分で把握していましたし、現場全体を視野に入れてケアしながら立っている姿を見て、改めて尊敬しました。 ――1対1のシーンの感想は。 山本:すごくやりやすかったです。相手が環奈でよかったと心から思いました。

私ができることは、すべてに100%で立ち向かうこと

――『鳥取美少女図鑑』登場から15年目です。変わった部分と変わっていない部分を自分で挙げるなら? 山本:変わったことは、笑顔でいようという心がけが強くなったことです。真顔でいると、機嫌が悪そうに思われちゃうんですよ。役によっても波があって、引っ張られて笑顔が出なくなるときもある。そういう時期でも、たとえばバック裏を映されちゃったりすると、それを見た人に態度が悪いと思われてしまう。 そういうこともあるし、極力気を付けて笑顔でいなきゃと思っています。変わらないのは自信がないことです。現場にいる入るときはいつも不安。 ――何に対する不安なのでしょう。 山本:現場になじめるかどうか、どんな人たちが集まって、どんな現場になるんだろうと。映画やドラマって、バラバラなところから集まってくるから。「いい現場になるといいなあ」といつも思っています。 ――俳優としての仕事は好きですか? 山本:お芝居するのは好きです。現場に入るときは不安ですけど、楽しいし、他人になれる瞬間が好き。 ――以前、転機になった作品に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)を挙げていました。 山本:そうですね。ドラマ『死にたい夜にかぎって』(20)や『Sister』(22)もそうです。この前も『Sister』でお姉ちゃん役だった(瀧本)美織ちゃんとご飯を食べました。 撮っているときは、必死にその役と向き合って立っていただけですが、振り返ってみると、ほかの現場も、本当にいい現場だったなと、毎回思います。 ――同年代の女優さんにライバル心はありますか? 山本:ないです。だからダメなのかなとも思います。環奈もそうだけど、ほかの人を見ていて「すごいな」と思うことはよくあります。 でもそれって、その人だからできることであって、自分ができることはほかにあるはずと思いながらやっています。 ――自分の強みはなんだと感じていますか? 山本:自分を求めてくれたことに対して、100%で返そうと思う気持ちかな。今回の朝ドラはもちろん、ほかの仕事でも何でもそう。全てにおいて、求められたことは、作品に対してもスタッフの方にも、そしてファンの方に向けても、私は100%で応えるだけ。常に100%で立ち向かっています。
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動物に寄り添うことが、自分の支えになった
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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