仕事

転職を繰り返し年収250万円から年収1200万円に「“がむしゃらな努力”も“地頭の良さ”も必要ない」

―[日本人の値段]―
バブル経済が崩壊した1990年代以降、日本人の平均年収は「400万円台」から30年間ほぼ変わっていない。しかし、自身の“市場価値”を把握し、世界を相手に適正年収で働く日本人も存在する。果たして、我々日本人の値段とは――。

わらしべ転職で年収が4.5倍に

日本人の値段

松田電機工業所時代、’13年からタイに赴任していた際の山下氏

「自分の市場価値は自分自身の力でレベルアップできる」 そう語るのは高校卒業後に入社した松田電機工業所からわらしべ長者的な転職を繰り返した結果、世界四大監査法人と呼ばれている「BIG4」の一角へ転職し、年収250万円から年収1200万円までジャンプアップを果たした山下良輔氏。 「僕は松田電機工業所、スバル、PwC、デロイトと転職をしましたが、『がむしゃらな努力』をしたわけでも『地頭』がよかったわけでもありません。 『転職=年収アップ』という幻想を抱いている人が多すぎるように思いますが、市場価値において職歴の役割は大きい。飛び級は難しいですが、転職を利用することで、着実にレベルアップはできる。 例えば、僕はPwCを受けた時、デロイトには既に3回くらい落ちていましたが、自動車メーカー時代の業務との共通点を分析・強調することでまず『未経験の壁』を突破しました。 すると、PwCに入社できた瞬間にデロイトにも受かったんですよね。学歴がなかった部分を職歴で補足をすることができた。ステップを踏めば、自分の市場価値に合った企業に入ることはできます」

会社員の市場価値の尺度の考え方

会社員の場合、会社にどのくらいの利益をもたらせるかという尺度が市場価値になる。 「例えば、トヨタとスバルの平均年収は200万円くらい違いますが、車の開発や品質管理とか、働いている人のスキルにそこまで大差はないと思うんです。つまり、本来は+200万円くらいアップできる市場価値があるはず。 こういう人は、スキルで評価してくれる会社にいけば、ポジションや年収をジャンプアップすることができる。会社にハマらなかっただけなので」 専門性の高いスキルを持っているのに、学歴や職歴が足かせになっているのであれば、戦略的に市場価値の最大化を図ることで、本来の適正年収を目指せるはずだ。
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山下氏の“わらしべ転職”の足跡
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