実際の撮影では、監督兼カメラマンがあの手この手でセクシーなショットを狙ってくる。ツイスターゲームをやらされたが、私は意地でも色っぽいポージングをとりたくなかったので、全力で踏ん張って監督と我慢比べをし、撮影現場をものすごく変な空気にさせた。 そんな監督のありとあらゆるあざとい提案を、私はことごとく拒絶し続けた。スタッフは「一旦撮ってみて、もし無理なら確認時にNGを出してくれればいいから」と呆れ半分に言ってきたが、「それじゃあ一部のシーンが後から丸々カットになる可能性もありますよね。せっかく編集もしていただくのに申し訳ないです」と、断固として受け入れなかった。 結局私のDVDはとても中途半端な仕上がりとなり、まったく売れ行きが伸びず、もちろんそれ以降オファーは来なかった。でも、それに対してどこかホッとしている自分もいた。 最後に、ジュニアアイドルの水着撮影会についても少しだけ触れたいと思う。 私の経験上、撮影会に来る人のほとんどが（未成年の水着撮影会に来る時点で……という視点は一旦置いといて）常識をわきまえた優しい人たちだった。しかし、17歳の私に対して「感じているような表情をして」と言ってくる人もいたし、野外撮影会（これはさすがに私服だが）で手を繋いでこようとする人もいた。もちろん全て強めに断ったが。