更新日:2023年07月18日 19:13
エンタメ

経験者が語る「ジュニアアイドル業界の闇」。“気の弱い子”が付け込まれる現場も

“使用した”ことを少女に伝えるファンも

ジュニアアイドルの友達の中には、15歳の頃の個人撮影会中に「○○ちゃんのDVDを見て、これ(自慰行為のような手つき)した」と言われ、ショックで泣き出してしまったという子もいた。当然だが、こういう男性たちはジュニアアイドルより一回りも二回り以上も年上で、家庭を持っている人も多い。中には同い年くらいの娘がいるという人までいた。

過去を悔やんではいないが…

さんざん闇深い話をしてきたが、私はジュニアアイドルだった過去を悔やんではいない。あのDVDはいま見返しても全然恥ずかしくないし、グラビアのおかげで自分の顔や体型をちょっとだけ好きになれた。 でもそれは、ある程度物事の分別がつく年齢でのデビューだったこと、持ち前の気の強さで自分の身を自分で守れたこと、こうして珍しい経験を強みにできるライターという職に就けていることなどが重なった結果であると思う。 私が自分の過去を肯定的に捉え、のらりくらりとサバイブできているのは、すべて“運が良かったから”に過ぎない。小中学生の頃にデビューしていたら、私の気が弱かったら、もっと心をえぐられるような体験をしていたら、家族が守ってくれなかったら、果たして自分の過去を「悔やんでいない」と言えただろうか。
次のページ
児童ポルノ法改正により影は潜めたものの…
1
2
3
4
5
1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ