“繊細な18歳女性”が裏垢の世界にハマったワケ。初対面の男性との“大人”も「あまり抵抗感はなかった」
食事やデート、時には体を重ね、男性から金銭を受け取る“パパ活”。昨今の不景気や、SNSによるルッキズムの増長、ホストクラブの流行などに伴い、パパ活で稼ぐ女性――いわゆる“パパ活女子”は増え続けている。
彼女たちはどのようなきっかけでその世界に足を踏み入れ、何を思いながらパパ活をしているのか。パパ活女子たちの過去と、今、そしてこれからの生き方に迫る。
18歳から1年間ほどパパ活をしていたという美咲さん(仮名・22歳)。あどけない顔立ちに薄化粧を施し、無地の清楚なワンピースを身にまとった彼女は、とても性を売った経験がある女性とは思えない。事実、パパ活と聞いてイメージされるような、派手な遊びや高価な買い物は一度だってしたことがないという。
むしろ、どちらかといえば内向的で、真面目な性格の彼女。繊細な一面もあり、学生時代は苦労も多かったそう。
「私は小学生の頃から不登校でした。多分、ちょっと“アスペ”なところがあり、もともと人と関わるのとか、集団行動も苦手だから、クラスでかなり浮いてしまい。だんだん、クラスメイトから『死ね』などと悪口を言われるようにもなり、学校に行きづらくなってしまって……。
中学校からは頑張って登校しようと思ったんですけど、自分の中学校が結構荒れてるところで、やんちゃな人たちが幅を利かせているような雰囲気でした。そういうテンションが私には合わず、結局中学校も不登校に。それでも、家での勉強は自分なりに頑張っていました」
しかし、不登校により内申点が取れず、高校受験に失敗。浪人してもう一度志望校を目指すも、思うように成績が伸びず「いまのレベルで入れるようなところに入っても、周囲の人と合わず、またやめてしまうだろう」と思い、悩んだ末に通信制高校へ入学した。
通信制高校は登校日数が少なく、同級生の友人も作りづらい。家で時間を持て余す日々の中で、美咲さんは徐々に、ネットの海に転がる“性”の世界に引き込まれていく。
「もともと、性的なことには興味が強いほうでして。最初はエロ漫画から始まり、そういうアカウントをサーフィンしていたら、“裏垢”に辿り着きました。裏垢界隈の人たちはオフ会などもよくやっていて、楽しそうだな~と思ったんですけど、当時の私はまだ17歳。この年齢でその界隈に潜り込んだら、当たり前ですが全員に迷惑をかけてしまう。そう思って、最初のうちはただ悶々とアカウントを眺めているだけでした」
裏垢とは、知人友人に公開する表のアカウントとは別に、よりクローズドなアカウントを所有することだが、狭義では自身の性体験などを赤裸々に公開する匿名のアカウントを指す。美咲さんの言う裏垢とは、正に後者のことである。
小学校から不登校に…内向的で繊細な学生時代
暇を持て余し“裏垢界隈”と出会う
1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める
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