2分ほど歩くと、キラキラとネオンが光る入口に到着。ここで一気にテンションがマックスに。 　ちなみに、大井競馬場の入場門は直接お金（100円）を入れる仕組み。中央のように入場券がないので、普段は中央の競馬場にしか行かないという方には新鮮かもしれません。 　そして大井競馬場のパドックに着くと、すごい人だかり！ 　さすがは帝王賞ですが、それにしても大盛り上がり。1万7744人が詰めかけ、売り上げもレコードを更新していたとのことで、それだけの盛況ぶりを感じる現場でした。 　やはり平日のナイター開催だけあって、　スーツ姿のサラリーマンの方も多く、仕事帰りに競馬を楽しむという文化が根付いてきているのかなという印象です。ビールを片手に馬券を握りしめ、声を出して応援するというのはいい酒の肴になりますよね。これも中央とはまた違った競馬場の光景で、筆者としては非常に新鮮でした。 　普段は大阪に住んでいるので、ナイターとなると園田競馬場で行われる「その金ナイター」だけ。仕事柄、金曜日の夜は忙しいのでナイターはなかなか現地で楽しむ機会がないのが残念です（笑）。 　到着が帝王賞の直前だったこともあり、パドックを見てすぐに馬券を購入。といっても、すでに予想は公開していたのでその通りに馬券を購入しました。 　本命は地方では無類の強さを誇るメイショウハリオで、相手の本線が本質的には地方はやや苦手も実力は最上位のテーオーケインズ。そしてこの2頭から流す馬としてノットゥルノ、プロミストウォリア、ハギノアレグリアスの3頭を選択しました。 　馬券を購入して、ゴール前に歩みを進めて、いざレースがスタート。生ファンファーレに会場は大盛り上がりで、ボルテージは最高潮。応援にも熱が入ります。 　4コーナーで外からメイショウハリオが上がってきたときには思わず「いけー！」と声が出ましたが、なにやら1頭内にいるのはクラウンプライド。 「まずい、クラウンプライドは買ってない……」と、後続馬の追い込みを願ったものの、結果はクラウンプライドが2着に粘り込んでしまい馬券はハズレ。やっぱり地方交流重賞の川田騎手は黙って買いですね（泣）。 　見事に馬券が外れてしまった筆者を慰めてくれたのがモツ煮でした。大井競馬場の2階にある「煮込みとビールのお店 253 by STAR LIGHT」さん。馬券が外れて傷心の筆者の心に深く染みる最高の味付けでした。 　馬券は外れてしまいましたが、大井競馬場は施設もかなり綺麗ですし、ご飯も美味しく非常に楽しい時間を過ごすことができました。前述の通り、サラリーマンの方が仕事終わりにフラッと寄るのに最適だと思いますので、ぜひ一度遊びに行ってみてください！ 文／安井涼太各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりＸハロン攻略法（秀和システム）』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く！ 追走力必勝法（秀和システム）』、『安井式ラップキャラ（ベストセラーズ）』など多数の書籍を執筆。