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「苦しいけど、どうしようもないママと暮らすほうがイヤ」トー横で体を売る家出少女の“切実な事情”

トー横でも居場所のない16歳の少女

トー横

りんさん(仮名・16歳)

2年前からトー横にいるりんさん(仮名・16歳)は、さらに過酷な夏の日々を送る。 「トー横ってかわいいコが多いキラキラした世界じゃん? そこに憧れて、暴力ばかりの両親を捨ててきたけど、いざ同い年のコに話しかけても無視されて、馴染めなかった。たぶん太ってて老けて見えるせい。ホテルに泊めてくれる仲間もいないから、ほぼ広場で野宿。夏場は室外機から微風が吹いてるビル下の駐車場を探して眠ったりも。日が出ると、早朝から入れる近くの映画館に涼みに行って、援交の客がくる時間帯までの待機所にしてる」

「みんなと仲良くなりたい」けど…

トー横

暑さに耐えられない日は、周囲の映画館やゲーセン、東急歌舞伎町タワーの3か所を各々小一時間ほど滞在しては、移動している

りんさんは「私もみんなと仲良くなりたい」と話すも、うつ病の影響でその努力もままならない。 「広場の友達が少ないから、危ない買春男の情報が回ってこなくて。大久保公園で立ちんぼする日が大半だけど、夏休みは家出少女が増えるから警察の目も厳しいし、相場も安くなる。ひどいときは2日に1人しか客が取れないしね。ただ、援交すればホテルの風呂に入れるから、それは助かってるかな」 少女たちは、それぞれの息苦しさに悶え、この夏を耐えしのいでいる。 取材・文/週刊SPA!編集部 ※8月1日発売の週刊SPA!特集より
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週刊SPA!8/8号(8/1発売)

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