「苦しいけど、どうしようもないママと暮らすほうがイヤ」トー横で体を売る家出少女の“切実な事情”
自分のための居場所を失い歌舞伎町に流れ着いた未成年少女たち。その残酷すぎる真夏の暮らしを追った。
新宿区歌舞伎町。この歓楽街にある広場や路地裏が「トー横」と呼ばれ、少年少女のたまり場となって久しいが、特に少女たちは日々危険と隣り合わせな生き方をしている。2か月前にやってきたゆいさん(仮名・17歳)はこう話す。
「これだけ暑いと、さすがに路上で寝れないし、お風呂にも入りたい……。一回1万円の援交をして、安いラブホを転々としてる。それでも基本的にトー横は助け合いの精神で、宿代がなくて困ってるコがいれば、カネを出し合って一緒に泊まる。洗濯だけはなかなかできないんだけどね」
彼女らを買う側も、清潔感にはさして文句を言わないという。だが、それ以上にキツい思いを彼女らは強いられる。
「事前にNGと伝えても、当然といった顔でオーラルセックスを強要される。夏は風呂に入っても汗と加齢臭が混ざってゲロ臭いヤツばっかなのに。私は援交歴短いけど、もう喉元まで突っ込まれるのを防ぐ舌の使い方を覚えた」
男側も、家出少女のキッズたちがたいして抵抗できないことをわかった上で、ヤリたい放題しているのだろう。
「私が風呂に入っている3、4分でホテルから逃げ出す“ヤリ逃げ”もいるので、いつでも報復できるよう、Twitterで見つけた援交相手には顔写真の交換が必須。何かあればいつでもSNSで晒す覚悟だし、仲間にも注意する。だけどできるのはそれくらい。苦しいけど、家でどうしようもないママと暮らすほうがイヤだから、耐えるしかない」
体を売る17歳の家出少女
「家でどうしようもないママと暮らすほうがイヤ」
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