ゴミ収集業者の人も、お店にネズミがいるからといって特に驚くことはなかったのだが、ある日Bさんはその業者の人からこっぴどく怒られたという。 「店長さんには何度も言っていると前置きしつつ『ネズミを生きたまま捨てないでもらえますか！』と注意されました。ウチのお店では、毎朝のように罠にかかったネズミを処分していたのですが、おそらく誰かが面倒くさがって、生きているネズミをシートごと捨てていたみたいなんです。それを店長に伝えたら、『また言われちゃいましたか〜』って笑ってました。だらしない店長だったので、今思うとネズミのこと以外にもいろんなトラブルがある店でしたね」 　捕獲されているネズミを粘着シートごと捨てても、生きている場合はゴミ袋からカサカサと音がするため、業者としては生きたまま捨てていることがすぐに分かるようだ。 「ちなみに私はネズミを処分するのが怖くて、どうしてもできなかったので、その時に一緒に働いていた人にお願いしていました。そのなかでも40代女性のパート店員Cさんがとってもたくましくて、『私に任せておき！』と言っていつも処分してくれましたね。私はゴキブリは叩いて殺すことはできますが、哺乳類のネズミを処分する勇気はなく、見ていることすらできませんでした……」