恋愛・結婚

突然の大雨で悲劇が…「口もききたくない!」夫婦仲が最悪になった引っ越し

足の踏み場もないA子さんの部屋に入室

 そして、「できないことは手伝うけど、あんまりブツブツ言わないでほしい。ケンカもしたくない」とも付け加えた。その後は休日を利用し、A子さんの部屋以外の荷造りを開始。動くのと片付けが好きな正志さんは、昼過ぎにはだいたいのモノを分別。荷造りを終えた。 「問題は、A子の部屋でした。結婚してしばらくしてから、『ここは自分で片付けるから、勝手に触らないで』としつこいぐらいに言われていたからです。でもA子の部屋は完全に汚部屋化していたため、そこにあるものこそ分別や荷造りが必要だと強く思いました」  意を決して、モノでごった返し、足の踏み場もないA子さんの部屋に入室。部屋の一番奥、窓際から片付けようと頑張っていた。けれど、モノがありすぎてまったく片付かない。するとA子さんへの怒りも募り、モノを詰め終えたダンボールさえ邪魔に感じてきたとか。

ダンボールをベランダに出すことに

引っ越し「ただ、モノがたくさん入ったダンボールを足の踏み場もない部屋を通ってリビングへ持って行くのはイライラするし、億劫に感じました。そこでひとまず背後にある窓を開け、ダンボールをいくつかベランダへ出すことに。そしてその後も、黙々と片付けました」  床が見えてきた頃には、あたりは真っ暗。やっとのことリビングまでの通路も確保でき、ダンボールにモノを詰めてはリビングへ運ぶことを繰り返していた。そこへA子が帰宅。文句を言われることも覚悟したが、ほぼ片付いた部屋を見たA子は正志さんに感謝する。 「そして、『最初、手伝ってくれていたときに文句ばっかり言ってごめん』と謝ってくれたのです。僕が『大丈夫、怒ってないよ。いつも遅くまで、仕事お疲れ様』と声をかけると、A子は少しウルっとしていました」
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突然のドシャ降りでダンボールが
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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