更新日:2023年08月16日 18:35
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ビジネスで履いてはいけない靴の特徴と、むしろ履くべき靴とは?

「オンでもオフでも履けます」という罠

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バーウィック「ストレートチップ5382SBDABR」、3万6300円。写真は公式HPより

ファッションにおいては、ジャケパンスタイルは定番で、今はネクタイを締めている人のほうが少数派なので、「オン・オフ使える」というのは成立します。しかし、「オン・オフ兼用」できる靴は極めて少ないと思います。靴は服以上に「きちんとしている」と「リラックスしている」の差が大きく、普段履くのであればクラシックな靴のほうがリスクははるかに少ないでしょう。どうしても「黒の革靴」以外を「オフ」でも履きたいのであれば、スエードがおすすめです。国産靴も悪くありませんが、個人的におすすめはスペインの「バーウィック」。値段の割に素材・つくり・品の良さのすべてを兼ね備えています。 このようなデザインであれば、どのような相手であっても失礼はありませんし、服装もグレー系などと合わせやすい。あくまでもスーツを想定して作っているはずですが、ファションに慣れた方ならカジュアルに落とし込むこともできます。 買ってはいけないのは、はじめから「オンでもオフでも使えます」と謳っている靴です。「なんとかトラベラー」とか名のついているシリーズは特に注意が必要。だいたいが「出張」というよりは「旅行用のおじさん靴」になってしまいます。本当に観光旅行に行くならいいのですが、中途半端に履き心地重視なので、底もぶ厚く、全体のシルエットもぼってりしすぎて、ビジネススタイルに合わせるとものすごく変な雰囲気になります。
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コールハーンの靴が復活。オン・オフいける
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こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ

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