更新日:2023年08月16日 18:35
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ビジネスで履いてはいけない靴の特徴と、むしろ履くべき靴とは?

コールハーンの靴が復活。オン・オフいける

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コールハーン「オリジナルグランド ウィングチップ オックスフォード」、3万5200円。写真は公式HPより

アメリカの「コールハーン」はその点、かなりセンスがいいです。オン・オフ兼用といっても、どことなく「オン」の緊張感を持っています。海外では企業の役員クラスがこぞって履いているだけあって、とてもバランスがいいと思います。 そもそもはガチガチのトラディショナルな靴のブランドです。それが1988年にナイキに完全子会社化され、トラディショナルな雰囲気は残しつつ「エア」などの最先端のテクノロジーや、スポーツブランドならではの「動き」を重視した木型・素材・大胆なデザイン変更を受け入れ、ナイキから独立したあとも独自の路線で勝ち上がってきました。 正直、ほんの数年前まではデザインが先行しすぎていて品質が悪かったのですが、一気にいい方向に変わったのは去年末あたりから。定価で販売されているものもビジネス用か完全スニーカーに分かれ、ビジネス用ならハズレはほとんど見かけません。アウトレット店はまだまだハズレ時代の品が多いのですが、それも来年以降はなくなるでしょう。ナイキが去ったあとも、どことなくナイキの洗練されたテクノロジーをうまいこと応用して、値段も高すぎず、はき心地もデザインも申し分ありません。 他のメーカーも頑張ってはいますが、コールハーンの二番煎じの域を越えられません。これからの時代をひっぱっていくのはまちがいなくコールハーンでしょう。私自身も買うとしたらコールハーンが最有力のひとつです。デザインで選ぶのなら、コールハーン以外はすべて中途半端な発展途上のものなので、くれぐれもお気をつけください。
こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ
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