更新日:2023年12月07日 19:03
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パチンコ店が突然閉店して「貯玉が交換できない」事態に。貯玉補償の‟思わぬ落とし穴”

貯玉補償基金に加入していても補償は一般景品のみ

パチンコ

「貯玉補償基金」などに加盟している店舗なら、閉店しても貯玉の補償をしてくれるのだが…

 さて店頭での清算を不可とした某ホールですが、それでも貯玉補償基金に加盟しているとのことで、貯玉がまるまる消えてしまうという最悪の事態は避けられそうです。貯玉システムを導入していても、中小ホールでは基金への積み立てを行わなかったり滞納していたりで補償されない場合もあると聞きますから、少なくとも貯玉を考えている場合には確認が必要でしょう(※貯玉補償基金のWebサイトから確認可能)。  なお貯玉は25万個まで、貯メダルは5万枚まで補償してくれます。ただ貯玉補償基金と加盟している店舗でも、補償された場合の景品交換は一般景品のみとなってしまうのです。もちろん、こういった補償してくれる組織がなかったら途方にくれるしかないので、景品でも補償があるだけありがたいですが……。換金できるわけではないという意味では、「安心貯玉」とはいっても、実はあまり安心できないといえるでしょう。

カタログから選べる景品交換の上限は

 しかも一般景品も貯玉補償基金側から提示されるカタログから選ぶしかなく、法律で決められている「1つあたり最大1万円まで」という条件の景品の中から選ばざるを得ません。それなりに魅力的なものもありますけど、やっぱり自由に選べる現金のほうがいいに決まっているだけに、あまり大量の貯玉はしないことをオススメしておきます。  ちなみに関係者の方にお話を聞いた際には、やはり家電などリサイクルショップへ持っていけば換金できそうな景品が人気と言っていましたが、その場合でも手間賃などを考えれば大損となってしまいますから。  東京のように換金した場合の最低単位が1000円の地域や、端玉の貯玉や当日に交換の行列に並ぶ必要もないなど、貯玉システムは利便性が高いことは確かです。しかし、使う場合には最悪の事態を考えるべきだなと、今回のホールの事例で改めて思わされました。  貯玉システムを使われている皆様は、随時引き出して大量の貯玉を避けつつ、便利な部分だけを活用していただければなと思います。 文/キム・ラモーン
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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