パチスロ規則改正で「ノーマルAタイプ」に革命の予感。話題の“ボーナストリガー”搭載で新時代に
規則改正により現行の遊技機規則が施行されて6年、つまりパチスロが6号機時代になってから6年がたちました。初期の6号機はホールからもファンからも不評で、ホールにとっては抜けない(=儲からない)、打ち手にとっては出ない(=勝てない)ということで、パチスロコーナーは閑古鳥が鳴きまくりでした。
しかし、現行規則のパチンコ(P機)がすぐによくなったおかげで、なんとかホール側は耐えることができたのかなと。ただパチスロの状況が徐々によくなったことに加え、パチンコがよかった頃にとことん抜きまくったことも影響して、パチンコに流れていたファンもパチスロに戻るようになってきました。
その結果、今はパチンコがかなり厳しい状況にあるようで……。これはもう適正粗利という言葉を知らないホール側の自業自得かと思いますが、それだけ追い込まれているということでしょう。
さてパチスロは2年ほど前に登場したスマスロによって、万枚が半ば当たり前の時代になりました。あるホールの店長が「長く業界にいるけど、パチンコを含めて射幸性は今が一番高いんじゃないかな」というほど。
パチスロが一大ブームとなった4号機時代も、万枚がファンにとっての目標でありました。爆裂4号機だけではなく、筆者も大好きな違法改造された裏モノを含めても、スマスロはそれ以上に万枚が出てしまうポテンシャルを秘めています。しかも設定よりもヒキが重要という面も含め、夢があるのは間違いありません。
しかし、万枚欲求を満たしてくれるのは高射幸性のあるAT機ばかりで、ボーナスで出玉を増やすノーマルタAイプは、ちょっと元気がない。パチスロ本来の姿だとオールドファンが思っているであろうノーマルAタイプ市場は、ジャグラーという絶対王者の存在は揺ぎないとはいえ、現在のパチスロ界の勢力図はちょっと歪な構造になっています。ノーマルAタイプはジャグラー、それ以外はスマスロAT機という両極端な勢力図は、どう考えてもおかしいと。
ノーマルタイプがここまで元気がないのは、6号機になって獲得枚数を大きく引き下げられた面が大きいというのが一般的な反応ですが、これをどうにかしようとしても、現行の遊技機規則を改正しない限りどうしようもありません。
そもそもの話ですが、パチンコ・パチスロといった遊技機は、業界を取り仕切る風営法を大前提として、その下にある行政側が社会情勢を鑑みて定めた遊技機規則を基準として作られます。それにより、遊技機規則の改正は行政側が「射幸性が過度になりすぎている」などと判断したところが改正のタイミングになっている、というのが通例。
そして遊技機規則の下にはさらに技術上の解釈基準があり、さらにこの解釈基準をもとにして、メーカー団体などが開発にあたってのガイドラインとして内規を定める、というのがおおまかな流れになっています。
射幸性の高いスマスロと“ジャグラーが一強”のノーマルAタイプ
遊技機規則と風営法
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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