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元セクシー女優が「制作現場の金銭事情」を暴露。“女優よりも裏方のギャラが高い”現象も

女優と裏方のギャラを比較すると…

たかなし亜妖さん エキストラを除き、女優の仕事で最も安いギャラは「企画もの」で1本3~5万円。この金額を高いと捉えるか安いと捉えるかは人それぞれだが、裏方チームには終日現場拘束で5万円~のメイク担当もいれば、シナリオ1本で7~10万円以上が支払われる執筆家もいる。  時間効率だけで考えれば女優よりギャラの高い人はいないけれど、数字だけを見れば演者と金額がそう変わらないスタッフが存在するのもよくあること。特に技術系はケチるほどクオリティが分かりやすく下がるため、妥協できないぶん他のところで削るしかないのだ。  削る箇所は先ほどのお弁当だったり、スタッフの人数だったり、スタジオ代だったりと様々だが、矛先が女優に向けられるケースも少なくはない。制作陣の給料を大幅に下げられないからこそ、トータルして表舞台の人間よりコストがかかるスタッフも存在するという話。

妥協せざるを得ない状況のセクシー業界

 予算が減っているのにショボいものを作れば批判を喰らうので、制作陣は本当に頭をフル回転させねばならない。金額面がネックで本当に作りたいものを作れないと嘆く人々も非常に多く、シナリオを執筆するこちらとしても毎回歯がゆい思いをしている。みんな妥協をしたくないのに、せざるを得ない状況だからだ。  業界全体で売り上げが伸びれば作品数も増え、さらに面白いものを世に輩出できる。 「どうすれば挽回ができるのか」  今すべてのメーカーがこの課題に本気で取り組んでいるからこそ、読者の皆さんもぜひ売り上げに貢献していただきたいものである。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
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