「クビ切りに怯えるのが嫌で…」早期退職した年収900万円40代のその後。退職金4000万円、転職後の年収は…――続・早期退職のその後トップ5
早期退職やリストラに倒産……40代50代で人生が激変した人がいる。定年前に早期退職を選んだ人たちのその後を取材し、反響の大きかった記事ベスト10を発表したところ、またまた大反響。そこで集計期間を拡大し、さらにトップ5を追加発表する。第4位はこちら!(集計期間は2019年1月~2020年12月まで。初公開日2019年6月3日 記事は取材時の状況です)
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時代の変わり目に合わせるかのごとく、企業の“人切り”が急速に進む昨今。その犠牲になろうとしているのが45歳以上の会社員たちだ。50歳を前に長年勤めた会社を追われた人たちは今、何を思うのか? 退職に至るまでの経緯と、当時の心境を当事者たちが振り返る――。
[後悔度70%]小松智司さん(仮名・48歳)
前職の年収900万円/退職金4000万円
早期退職の対象となった45歳以上のサラリーマンには、以前から危機意識を持っていた人も少なくない。昨年、製薬会社を早期退職した小松智司さんもそのひとりだ。
「製薬業界は’00年代から頻繁にリストラが行われていました。MRと呼ばれる医療業界の営業担当者も段階的に人員が削減されていましたし、40代後半の私たち世代は、人数は比較的多いのに年齢的に対象外になっているケースが多かったのですが、楽観視しているのは無理な話でした」
小松さんは’14年に20年近く担当したMRの仕事から外され、内勤の部署に異動。激務から解放されたことを喜んだが、「同時に嫌な予感もした」と話す。
「そうしたら案の定、会社は早期退職者の募集を発表。異動先は追い出し部屋のようなあからさまなプレッシャーはないですが、半日で終わる程度の仕事量しかなく、自分は必要とされてない人材だと感じました。収入も大事ですけど、私は仕事のやりがいも重視するタイプ。いい転職先があれば早期退職に応募するつもりでした」
すると、医療系の人材派遣会社で働く知人から「よかったらウチに来ないか」と誘われたとか。
クビに怯えるよりも自ら早期退職を決断
異動先は“追い出し部屋”
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