エンタメ

ジョイマン“じゃないほう”が大食いキャラで覚醒…「一番喜んだのは相方・高木だった」

幅広い世代から街中で声を掛けられるように

――どん底の状態から比べると、また認知度が上がってきたのではないですか? 池谷:『有吉ゼミ』は家族団らんで観るような番組なので、間口が大きく広がったなと思います。「大食い見てます」と老若男女問わず声をかけていただけるようになりましたよ。 ――大食いがなかったら得られなかったような経験はされましたか? 池谷:元サッカー選手の久保竜彦さんや坪井慶介さんと共演しました。ずっと見ていた憧れの選手と、普通に会話をしているのが不思議な感覚でしたね。お二人に完食した事を「尊敬します」と言われた時はたまらない気持ちになりました。今までは、何もない“じゃないほう”でしたが、一つでもサッカーの元日本代表に勝てるものがあるんだと思えたのは嬉しかったです。

いずれ「2代目ジョイマン」に芸を託したい

ジョイマン

単調になりそうな場面も高木のラップがアクセントになった。これぞコンビ芸と言えるだろう

――大食いもある意味ピンの芸ですよね。高木さんの立ち位置は難しくないですか? 高木:一般の方と池谷が対戦するという、「大食いイベント」に営業で呼ばれたことがありました。テレビの場合は編集があるので間も持ちますが、1時間も大食いしている様子をお客さんは飽きずに見てられるのかなという不安はありました。 池谷:でも、飽きがきそうな後半で高木が「ナナナナ~」と踊りながら応援しているので、お客さんもしっかり楽しんでくれましたね。 ――コンビでこそ成立する形になった瞬間ですね。この先、ジョイマンのコンビとしての野望はありますか? 池谷:大食いとバラエティが融合した企画にどんどん出ていきたいです! そして、何十年後かには、「ジョイマンの襲名式」をやりたいですね。僕らがもし引退する時がきたら、芸を引き継いだ「2代目ジョイマン」に後を任せます。羽織袴で襲名式ができたらいいなと思います! ===== 解散の危機を乗り越えた逞しさと、大食いという唯一無二の武器……。もともとあった高木のラップという土台の上に新しい要素が加わった“初代”ジョイマンに死角はない。爆食する池谷を傍らで鼓舞する高木、そんな二人の姿をいつまでも眺めていたいと思った次第だ。 <取材・文/Mr.tsubaking 撮影/岡愛子>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ