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ジョイマン“じゃないほう”が大食いキャラで覚醒…「一番喜んだのは相方・高木だった」

2008年、「ナナナナー、ナナナナー」から始まるラップネタでブレイクしたお笑いコンビ「ジョイマン」。しかし、流行り廃りが激しいのが芸能界の辛いところ。2014年のサイン会には来場者0人という状態に陥ってしまう。現在は、“一発屋感”を前面に押し出すことが功を奏してか、比較的姿を見かけることも増えてきた。 さて、飛び跳ねながらラップをする高木(晋哉)に比べ、ブレイク中でも印象にほとんど残らなかったのが隣にいる池谷(和志)が、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)にて、“大食い芸人”としての才能が開花。その道のプロ、ギャル曽根らに勝るとも劣らない食べっぷりを見せている。“じゃないほう芸人”が武器を手に入れたことは、相方・高木としても心強い限りだろう。 今回は、紆余曲折を経て芸歴20年を迎えたジョイマンに、いまの心境を尋ねてみたいと思う。
ジョイマン

ボケの高木晋哉氏(写真左)とツッコミの池谷和志氏(写真右)

「大食いの才能」が開花するまで

――今や、『有吉ゼミ』の大食い企画には欠かせない池谷さんですが、それまで大食いのお仕事はされていないようですね。 池谷和志(以下、池谷):もともと大食いではなかったんですよ。飲みに行った後、シメにラーメン大盛りを食べる程度。他の人より少しだけよく食べるくらいでした。 ――なぜ大食いの仕事が来るようになったんですか? 高木晋哉(以下、高木):実は『有吉ゼミ』で先に大食いにチャレンジしたのは僕のほうでした。対象のメニューは「アジアンテイストのラーメン」で。でも、僕はパクチーが苦手で、なおかつ大食いでもないので、案の定まったく食べられませんでした(笑)。それでもなぜか、もう一度オファーが来たんです。「いや、食えないよ……」という話をしていたら、突然池谷が「俺、いけるかも」と言い出して。 ――池谷さんは、なぜいけると思ったんですか? 池谷:もう直感です。芸歴15年を超えた芸人が、急に大食いをはじめたら面白いなと思って。 ――「なんで今まで披露しなかったんだよ!」となりますね(笑)。初挑戦の記録は? 池谷:ご飯と揚げ物とサラダで、約3.4kgのデカ盛りプレートを完食しました。

一番喜んだのは相方・高木だった

――ダークホース扱いだったはずなのに、まさかの完食……。 池谷:一緒に出ていたギャル曽根さんは毎回完食するのですが、僕の完食が近づいていくにつれ、現場のスタッフさんもざわつき始めたんです。 ――完食した時のお気持ちはどうでしたか? 池谷:その場にいる皆が喜んでるのを見て、めちゃくちゃ達成感がありました! その後すぐに劇場の出番があったんですが、高木が先輩方に「池谷が完食したんです!」て言って回ってて(笑)。 ――ご自身じゃなくて高木さんの方が喜んでたんですね(笑)。 池谷:普通、僕が言いますよね。それを高木が先に全部言いふらしてました(笑)。 高木:劇場どころか、完食した瞬間もテーブルの下で色んなLINEグループに「池谷が完食した!」って送ってましたよ。
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解散まで考えた“どん底時代”の思い出
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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