更新日:2024年03月22日 15:13
仕事

3度の早期退職募集をスルーし、会社にしがみついた男の結果は? 年収900万円が600万に下がっても…――会社に残った人々のその後トップ3

会社からさまざまなプレッシャーが…

 どうにかしがみつこうとする板野さんに対して会社からさまざまなプレッシャーがかかった。 「自由参加だった早期退職の説明会に必ず出席するように上司に強要されたのですが、同僚に話を聞くと、強要された者とされなかった者がいて、社員の間では『すでに選別が始まっている』と噂になりました。  また、会社側からは『辞めなくても出向し、そのまま転籍となって戻れない可能性が高い』という脅しと、『今後はこれ以上の退職金は出ないし、給料ももっと減る。今、辞めるのがあなたのためです』と情に訴える説得とが、繰り返し設定される面談のたびに行われています」

仕事もほとんどなく、一日中ヒマ…

 現在は「仕事もほとんどないので、ともかく平身低頭して、居場所づくりに精を出している」と板野さんは自嘲的に笑う。 「資材管理を担当していますが、本来は片手間でもできる業務で基本的に一日中ヒマ。最近は昔のファイルのデータ化や資料の整理を率先して行い、年下の部下の心証を少しでも上げることに全力を注いでいます。周囲にどう思われているかは知りませんが、私立に通う子供を育てるための最適な行動だと信じています」  愛する家族を守るために今日も板野さんは頭を下げ続ける。 <取材・文/週刊SPA!編集部 モデル/カーリー>
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