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「庭にウッドデッキはいる?いらない?」にずばり回答。日本人は庭を上手く使えてない

キッチン周りのウッドデッキは最高の家事アイテム

押村が顧客に特に勧めているのが、キッチン周りのウッドデッキだという。 「僕が手がける家は、アイランドキッチンを採用しているので、キッチンの横がだいたい掃き出し窓になっています。そこにウッドデッキをつなげることで、ゴミを仮置きしたり外用の冷凍庫を置いたりするスペースにできるんです。つまり、家事のアイテムとしても利用できる。段差のある勝手口をつくるよりも、よっぽど便利ですよ」 wooddeck005では、ウッドデッキをつくるとして、具体的にはどんなものを選べばいいのか。 「屋外で天然木を使うとメンテナンスが大変になります。1年に1回のペースで色を塗り直したり、防腐したり。放っておいたら、2年ぐらいで朽ちはじめます。表面がタイルのタイルデッキというのもあり、流行っていますが、ウッドデッキに比べて値段が3倍ぐらいするのが難点です」 ということで、押村が選ぶのは……? 「樹脂にウッドチップを入れた高耐候性のウッドデッキがお勧め。LIXILのレストステージがいい。理由はコストパフォーマンスがいいから。ウッドデッキは雨風や太陽光にさらされるので、20年くらいという寿命があり、そもそも保つものではありません。たとえ樹脂でも絶対に傷んできます。であれば、あまり予算をかけずにつくったほうがいい。カラーは、リビングや部屋の延長になるようフローリングに合わせるといい。フェンスもつけられますが、価格が高いのでやめておいたほうがいいと思います」 wooddeck004家と外をシームレスにつなぐウッドデッキ、新築戸建てに限らず、リフォームなどにもお勧めだ。 〈取材・文/ツクイヨシヒサ〉
(おしむらともや)スタイラス所属。20代で建築、都市計画、インテリア、暮らしについてカナダ、アメリカで学び、輸入住宅などを手掛けるも挫折、住宅とは何かを見失う。大手ハウスメーカーや大手デベロッパーにコンサルティングして感じた「業界の嘘」と「都合の良い慣習」に納得できず、悪しき慣習にまみれた日本の住宅づくりからの逸脱が始まり、住宅業界の異端児となり、1000棟以上の建築設計を手掛ける。2022年7月にYoutubeチャンネル『ジュータクギャング』を開設。近著『美しい家のつくりかた

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1000軒の家を建ててわかったこと

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