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重要なのは隣の馬…。少頭数でも高配当が期待できる「ばんえい競馬」ならではの必勝法

階段馬券? 青オッズ2頭どっちかくる説

競馬

ゴール前での大逆転劇もばんえい競馬の魅力

——他に、「ワイドな男子!」流の馬券術があれば教えてください。 ワイドな男子!:障害をうまく超えるために、最後の第2障害で敢えてタメを作り、隣の枠の馬を先に登らせてからそこを目標に走らせる作戦はかなり有効。セパレートコースであるばんえい競馬では、隣の枠の馬がどの馬かというのが重要で、他馬の力を借りて自らの能力を引き出してもらう場面も多いのです。ですから1-2-3とか4-5-6とか7-8-9といった、3連番での決着というのがしばしば見受けられます。ちなみに、この現象を私は「階段馬券」と呼んでいます(笑)。 この考えを応用すると、例えば自力で予想した際の◎○が5番と7番だったら、ヒモには6番を押さえた方がいいでしょうね。麻雀でいうと「嵌張ズッポシ」というパターン。 ——それなら、「階段馬券」ではなく「順子(シュンツ)馬券」で良かった気もしますが。 ワイドな男子!:(苦笑いを浮かべながら)あとは、「青オッズ2頭どっちかくる説」というのもあります。青オッズというのは単勝100倍以上の馬のことで、サイトでの表記が青色になることに由来します。1~2倍台の人気馬が一頭いて、ブービー&シンガリ人気の馬の単勝が青オッズ(複勝も2桁オッズ)だと、1番人気が沈み、人気薄のいずれかがよく飛び込んできます。1日のうちに1レースあるかどうかですが、締切ギリギリまでオッズをチェックして人気薄2頭の複勝を買うと、来た時の脳汁はハンパじゃないです(笑)。 例えば、9月16日8Rでは、1番人気の5アサゾラが2.0倍、6サカノローゼンと9サクラジョージが青オッズとなっており、レースでは5アサゾラが沈んで9サクラジョージが3着。複勝2050円の高配当となりました。

「ワイドな男子!」氏、唯一の推し馬

——これは私でもすぐに真似できそうだと思います。では最後に、ばんえい競馬の魅力や面白さについて、一言いただいてもいいですか? ワイドな男子!:ばんえい競馬は少頭数でも荒れるので、例えば軸1頭選んでのワイド2点買いでもそれなりに配当がつくことが多く、少額で、1日ゆるゆると楽しめます。私が「ワイドな男子!」と名乗っているのも、この魅力を伝えたいという側面が大きいです。 前を走っていた馬が止まってしまっての逆転劇もばんえいならではのもの。私の唯一の推し馬であるスーパーチヨコは、とにかく気分屋で、レース途中に突然座り込んで動かなくこと数回……。障害途中で座り込むのではなく、直線で突然止まるお転婆ぶりが、自由気ままでなんとも憎めません(笑)。ぜひ、動画でチェックしてみてください。この馬は能力自体は高くて、これからの活躍が期待できる存在なので、注目しておいて損はありませんよ! 取材・文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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