『家政婦のミタゾノ(第6シリーズ)』(火曜午後9時) 主演・松岡昌宏(46)、脚本・八津弘幸ほか 女装家政夫の三田園薫（松岡）が仕事先の家庭の内情をのぞき、見つけた問題点を荒療治で解決する痛快ストーリー。これまでの5シリーズは深夜帯での放送だったが、プライム帯に昇格した。隙が見当たらない内容で、安定している。 採点★★★ 『相棒season22』(水曜午後9時) 主演・水谷豊(71)、共演・寺脇康文(61)ほか、脚本・輿水泰弘ほか season21で14年ぶりのコンビ復活となった初代相棒・亀山薫（寺脇）が続投中。新興宗教の闇や警視庁公安部と内閣情報調査室の暗闘を描くなど凡百の刑事ドラマとは一味違う。実力ある俳優がレギュラー陣にそろい、脚本家陣も監督陣も精鋭ばかりだから、ハズレがない。 採点★★★★ 『ゆりあ先生の赤い糸』(木曜午後9時) 主演・菅野美穂(46)、脚本・入江喜和 平凡な主婦のはずだった伊沢ゆりあ(菅野)の生活が、売れない小説家の夫・伊沢吾良(田中哲司)がくも膜下出血で倒れ、意識不明になったことから、一変する。 まず吾良の愛人の男性・箭内稟久(鈴鹿央士)が現れた。2人の娘を持つ小山田みちる(松岡茉優)も吾良の愛人だったらしい。ゆりあは2人に対し、吾良の介護のため、3年間の同居生活を提案する。どちらかが吾良の新しい伴侶になっても構わないとも宣言した。突飛な筋書きだが、家族の真実や人間の実像に迫る骨太の作品である。菅野は相変わらずうまい。ゆりあの複雑な内面を巧みに表している。田中もいい。いい加減な男を演じたら、天下一品だ。 採点★★★★ 『たとえあなたを忘れても』(日曜午後10時) 主演・堀田真由(25)、脚本・浅野妙子 ピアニストになる目標をあきらめた河野美璃(堀田)は実家のある東京を離れ、神戸で音楽教室の講師を始める。音大時代に借りた奨学金の返済があるため、生活は苦しかった。ある日、キッチンカーのオーナー・青木空（萩原利久）と知り合い、親しくなる。だが、空には記憶を失ってしまう解離性健忘症という障害があった。美璃のことも忘れてしまう。若き実力派・堀田の連続ドラマ初主演作。 採点★★★ 『マイ・セカンド・アオハル』(火曜午後10時) 主演・広瀬アリス(28)、脚本・北川亜矢子 高校卒業後に非正規雇用生活を12年続けていたが、建築家になる夢を捨てきれなかった主人公の白玉佐弥子(広瀬)。出会った潮海大学建築学科の学生・小笠原拓(道枝駿佑)に勧められ、30歳で同じ大学の同じ学科に入学する。ちょっと遅いキャンパスライフが始まった。正統派ラブコメディ。 採点★★ 『フェルマーの料理』(金曜午後10時) 主演・高橋文哉(22)、志尊淳(28)、脚本・渡辺雄介ほか 北田岳（高橋）は高校時代、世界レベルの数学者を志していたが、挫折した。そんな時、2つ星レストラン「K」を経営するカリスマシェフ・朝倉海（志尊）と出会う。朝倉は北田の才能に気づき、2人で数学的思考による料理に挑む。 採点★★★ 『日曜劇場　下剋上球児』(日曜午後9時) 主演・鈴木亮平(40)、脚本・奥寺佐渡子 三重県立越山高の弱小野球部が、元高校球児の監督・南雲脩司(鈴木亮平)の指導で甲子園を目指す。南雲は社会科の地理と歴史を担当する教師でもある。ところが、教員免許のないニセ教師だった。大学で教職課程の単位を落としたのだ。監督にも部員にも問題山積の野球部。はたして甲子園出場を果たせるのか。 採点★★★★