モテたいなら「リリー・フランキーの喋り方」をパクるべし
——反対に、「この人ムリ」「冷めたな」と感じる瞬間はどんなときでしょうか?
東村:私は声とか喋り方! 声がデカい人は絶対に嫌です。居酒屋などで、不必要なほどに声を張り上げて喋っている男性ってたまにいるじゃないですか。うるさい場所にいて仕方なく……ではなく、一人だけやたら大声で悪目立ちしている人。あの粗暴な感じが無理ですね。
植草:声の大きい人が嫌というのは、14年相談所をやっていても初めて聞いた意見でした。なるほど、TPOを弁えていない人ですね。
東村:持論ですが、なぜかモテる人ってボソボソ喋るイメージありませんか? リリー・フランキーさんとか、King Gnuの常田大希さんとか、福山雅治さんとか。彼らの妙な色気って、話し方に宿っている気がするんです。
対照的なのは……勝俣州和さんとかでしょうか。もちろんご本人は、テレビ用のキャラをプロフェッショナルに確立されているだけなんですが、日常生活で一般人がやってしまうとモテないのではないかなと。
植草:体育会系の営業マンは注意が必要かもしれませんね。仕事では溌剌さや威勢の良さを如何なく発揮しても、プライベートではムーディーさが大切。私もTPOを無視する人は嫌ですが、直せるところはどんどん指摘するんです。だからこそ、第一印象で好感を抱いた人にいきなり冷めてしまうことは基本的にありません。その人の長所を探して愛でていく、加点評価スタイルです。
東村:いつも著書などでおっしゃっていることですね! 直せることは指摘して、指摘しても直らなかったときに初めて撤退を検討する。ただ、「失敗を恐れる」の派生で、指摘された=もうダメだ、となってしまうような打たれ弱い男性が多くないですか? あるいは「このうるさい女が」と激昂してしまったり。
植草:おっしゃるとおりです。もちろん無礼でお門違いな指摘は論外ですが、親身なアドバイスはありがたいもの。コロナ禍を経て、ますますコミュニケーション能力が低下した人が増えた今、自分の考えを相手にきちんと伝えられる人は貴重になりましたから。なにか指摘されたら不貞腐れるのではなく、「こんなに自分のことを思ってくれているんだ」と思って改善すべきですね。
——「非モテ」を自認している男性にこそ、「指摘してくれる」女性がよさそうですね。
植草:「非モテ」を自称するほど恋愛経験値が低い人は、なにかと「ズレ」てしまっているところが多かれ少なかれあるはず。もっといえば、気の利いたデートプランを自然に立ててリードする、なんて芸当は難しいですよね。そんなとき頼もしいのが、しっかり自分の意思を伝えてくれる女性です。
東村:気が強い・意思が強いことと性格の悪さは決してイコールではないんですよね。安易に毛嫌いしてたらもったいない! むしろ出会ったら逃がさないようにしないと。また同じロジックで、「非モテ」なら「年上」を狙うべきですよね。自分の方が年上だとやっぱり指摘はしてもらいにくいし、「◯歳上なのに」と幻滅もされてしまったり。
植草:競争率も違いますしね。相談所でも年上女性がNGじゃない人の方が、スムーズかつご本人の理想にあった方と成婚しやすいです。
コンビニで買えるビール類はほぼ全制覇しています。本は紙派。さらに調味料と服とスペースエイジ系のインテリアを収集しているため、収納不足に陥りがちです。好きな検索ワードは「備忘録」
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