【東村アキコ×植草美幸】モテない男性が“狙うべき女性”の意外な特徴とは
恋に仕事に悩む30代女性たちの葛藤を描いた『東京タラレバ娘』の大ヒットでも知られる漫画家・東村アキコ氏に、結婚相談所「マリーミー」代表として累計約1000組を成婚に導いてきた植草美幸氏。恋愛・結婚について、現代日本で“伝道師”的存在である2人には、迷える人々からのラブコールが日々止まらない。
なぜ、両氏のアドバイスはこうも胸に響くのだろうか? 思考のルーツを探るべく、当事者としての恋愛観を聞いた。
——含蓄ある「愛の喝」が老若男女問わず支持されているおふたり。共通して「攻め」の姿勢を唱えられ続けている印象ですが、そのパワフルさはどこから育まれたのでしょうか?
東村アキコ(以下、東村):世代によるものが大きいと感じますね。私の大学生活はバブル崩壊前後で、当時は「カレシいないなんてありえない!」といった空気感でした。なので自分が特別パワフルだとか、バイタリティがあるとは全然思っていなくて(笑)。
植草美幸(以下、植草):トレンディドラマが一世を風靡した時代ですから、年頃の男女はとにかくロマンスに躍起でした。現在では価値観が多様化して、「恋愛第一主義」は過去のもの。さまざまな考え方の人が生きやすい、アップデートされた社会ですが、「恋愛の作法」を自動的にインプットすることができなくなったというマイナス面もあるでしょうね。
東村:昔は良くも悪くも「鈍感さ」がありました。傍から見れば「ストーカー」まがいのことも普通に許されていたほどですし。連絡を取るにしたって、スマホはおろか携帯電話もないから、気になる子のおうちの電話にかけなきゃいけなくて……。図太いコミュニケーションスキルが否が応にも養われていました。
植草:ドラマを教科書に「押せ押せ」で失敗を繰り返して、加減を身につけて。そうしたプロセスを踏まないことには恋愛も結婚も進められるはずがないのに、失敗を恐れすぎている人が本当に多いです。
東村:恋愛や結婚願望がある人たちは、私たちの意見がパワフルと感じないくらい積極的にならないと!
——先日発表された東村先生初の文章エッセイ本『もしもし、アッコちゃん?』(光文社)や、エッセイ漫画『かくかくしかじか』(集英社)に登場する、世紀の大恋愛の相手たる「西村くん」。恋のきっかけを一目惚れとして描かれていますが、やはり「顔」は重要なポイントですか?
東村:私は顔じゃなくて「表情」なんです。はにかみ顔が刺さるか刺さらないか。ジブリの『風の谷のナウシカ』に出てくる、クシャナに仕えるクロトワがドンピシャですね。
植草:私は正直なところ“メンクイ”。東村さんの控えめな発言のあとに「何様だ」と言われてしまわないか不安ですが(笑)。キムタクとかリチャード・ギアとかトム・クルーズとか、正統派イケメンがタイプです。
東村:「イケメン」って、実際はそんなに希少でもないのがミソだと思います! 特に東京だと、顔がかっこいいだけの人ならごまんといるわけですから。実は私の好みの方が厄介かもしれません。グサっとくる表情を浮かべてくれる人はそうそういなくて……3年に1回くらいだけ。だからこそ、出会ったらもうとことんアプローチするんです。
植草:さすがの自己理解と行動力! これは読者のみなさまに真似してほしいポイントですね。
「恋愛が唯一の正義」じゃない時代だからこそパワフルに
「一目惚れ=顔が好き」とは限らない
コンビニで買えるビール類はほぼ全制覇しています。本は紙派。さらに調味料と服とスペースエイジ系のインテリアを収集しているため、収納不足に陥りがちです。好きな検索ワードは「備忘録」
記事一覧へ
記事一覧へ
YouTubeチャンネル『植草美幸の結婚相談所マリーミー』にて、今回対談した両氏がユーザーからの相談に乗る動画がアップされています。
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ