間違った顔面ケアが老化を促進する
―[間違いだらけの健康法48連発]―
オッサンくさいシワや黒ずみ、脂浮きに、最低限、洗顔などで気を使っている読者も多いだろう。しかし「間違ったケアがますます老化を促進する」と警鐘を鳴らすのは、皮膚科医の吉木伸子氏だ。
【誤】スクラブ入り洗顔料で顔をゴシゴシ
【正】肌を傷つけてメラニンが増加。黒ずみの原因に
ツブツブ入りで毛穴の奥の脂までしっかり落としてくれそうな、メンズのスクラブ入り洗顔料。
「肌に傷がつき、メラニンが発生して黒ずむのでNG。特に、何年も使っていると肌全体が黒ずんでしまうこともあります」(吉木氏)
【誤】夏場はウェットティッシュで顔拭き!
【正】繰り返しますが、肌が傷ついて黒ずみになります
食堂に入ったら、おしぼりで顔中を拭き拭き。外でもメンソールの香るウェットティッシュでこまめに脂拭き、という人は要注意だ。
「顔の脂を取るのに、おしぼりはもちろんウェットティッシュでは刺激が強すぎます。脂取り紙で軽く押さえるようにしてください」(同)
【誤】脂ギッシュなので洗顔後は何もつけず
【正】肌が乾燥し、シワっぽく老化の原因に!
せっかくさっぱり洗顔したあとは、肌に何もつけたくないところ。
「しかし何もつけないと水分が蒸発し、肌がかさついて老化の原因に。油分の少ない、サラサラした手触りの乳液をつけてください」(同)
【誤】じゃあ、引きしめ系の清涼化粧水は?
【正】アルコール入りは肌を傷つけるので避けて
「特に髭剃り後、アルコール入りの引きしめ系の化粧水を強く叩き込む男性が多いのですが、しみる感じがしているはず。これも習慣的に行うと炎症を起こして黒ずみのもとに。使うならしみないものにして」(同)
【誤】大人ニキビは潔く潰して早く治す!
【正】出口のわからない大きなニキビは潰すとさらに悪化
「ニキビは触るな」とされる一方、「潰したほうが治りが早い」との説も。どっちが正しい?
「毛穴が白くなっているなど、皮脂の出口がわかるニキビなら潰してOK。ただし手で潰すと細菌が入って悪化するので、市販されている専用の器具を使用して皮脂を出してください。出口がわからない深いニキビは、炎症が広がるので触らないのが得策です」(同)
【心得】
肌への過度な刺激は黒ずみを促進しさらなるオッサン化に
【吉木伸子氏】
横浜市立大学医学部卒業。よしき皮膚科クリニック銀座院長。著書に『今さら聞けないスキンケアの正解』(主婦の友社)、『正しいエイジングケア事典』(高橋書店)など
イラスト/タカミトモヨシ
― 間違いだらけの健康法【15】 ―
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