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「新しい学校のリーダーズ」が世界中の人々を魅了している理由。“主体的なアイドル”が成功したワケ

コヤブソニックで魅せた圧巻のパフォーマンス

 すっかり新しい学校のリーダーズのファンになり、ライブを見なくてはと思った私は、9月に行われたコヤブソニックに行った。そこで見た彼女たちのライブは予想以上の圧巻のパフォーマンスで、4人の気迫に血が騒ぎ、胸が熱くなった(あと、コヤブソニック、音響が良い! 立派!)。  コヤブソニックはライブ終了後、アーティストがステージに残り、小薮千豊がインタビューするのだが、同席したサバンナ八木が感想を聞かれて、圧倒されたあまりに言葉を失っていたのが印象的だった。また余談ではあるが、ここでなぜか好きな映画を尋ねられたSUZUKAが「じゃりン子チエ! 自分のことが描かれていると思った」と答えたのには、私はひっそり感激した。

母からの手紙からみえる奇抜な人間性

 11月に放送された、新しい学校のリーダーズが出演したNHKの「おかえり音楽室」は非常によくできた内容だった。  番組の中でSUZUKAの母親が、娘に向けて手紙を読んだ。その中で「あなたは小さな頃から、かわいいねと言われると“可愛くないわ!”と言い、髪型似合ってるねと言われると自分で髪を切り、お母さんは驚きの連続でした」とあった。そう言われて、SUZUKAは髪の毛をかきむり頭を抱えて照れた(この髪の毛をかきむしる癖は、エレカシの宮本浩次が好きで身に付いたそうだ)。  なお、現在のSUZUKAは前髪を生え際のあたりでパッツンと真横に切り、眉毛をすべて剃り落としている。セーラー服を着ているから、なんだか横溝正史の世界の登場人物のように妖気溢れている。これは最近、テレビ番組等に出るたびに「メガネをとると、実は美形」などと、言われたことへの反動なのかもしれない。何というへそまがり!
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世界を魅了する「新しい学校のリーダーズ」の可能性
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1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina

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