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「新しい学校のリーダーズ」が世界中の人々を魅了している理由。“主体的なアイドル”が成功したワケ

魅力が詰まったニューヨークライブの動画

 私がすっかり虜になってしまったきっかけは、YouTubeにあがっている、今年の5月に行われた彼女たちのニューヨークライブの模様を見てからだった。このニューヨークライブは、いわばアジアのアイドルの展覧会のようなフェスだったようで、多分K-Popの人気を受けてのイベントのようだ。そこにジャパンアイドルとして新しい学校のリーダーズが出演していた。  この動画を撮影したのは、ニューヨーク在住の日系ハーフの若い女の子2人組。その1人が、SUZUKAがするオトナブルーの“ガニ股を広げる振り付け”をインターネットで見て「結婚したい!」と思い、新しい学校のリーダーズのファンになったそうである。  ニューヨークライブを見た彼女たちの感想は「ロックだ!」であった。モシュにダイブして、そのまま空中に担ぎ上げられながら歌うSUZUKAの姿を見てそう感じたという。確かに最近のダンスミュージックの会場では見られない光景だろう。

人々の心を打つ「SUZUKAが発する心意気」

 私は、このライブ動画を見て、彼女たち4人からほとばしるエネルギーの量に圧倒されて、すっかりファンになってしまった。ニューヨーカーの女子2人が「ロック」だと評したものは、社会を包む「息苦しい何か」と真っ向から戦う姿なのかもしれない。女の子の1人が「結婚したい!」と感じたものは、SUZUKAが発する心意気だど感じた。  またこの動画によって、長身、短髪、丸メガネのメインボーカルSUZUKAの可愛さに、私はばっちりハートを射抜かれちまったのだった。何より顔が美形である。そしてコテコテの関西弁に男の子のような乱暴な言葉遣いが可愛い。私は元来、この手のじゃりン子チエみたいな大阪の女の子が非常に好きなのだ。
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母からの手紙からみえるSUZUKAの奇抜な人間性
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1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina

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