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2024年冬ドラマは17本!脚本家に注目した「3分で観たいドラマがわかる」ガイド

《テレビ東京》検査審査会を舞台にしたエンタメ司法ドラマ

ジャンヌの裁き

番組公式HPより

ジャンヌの裁き』(金曜午後8時、初回は同9時9分、12日スタート)主演・玉木宏(43)、脚本・泉澤陽子氏(TBS『リコカツ』)ほか。  検察官の不起訴処分の妥当性を審査する「検察審査会」が舞台。会は市民から選ばれた11人によって構成される。主人公の少女漫画家は仕方なく審査会長になったが、やがて検察は不都合な真実を隠すことを知り、真剣になる。エンタメ司法ドラマ。期待度★★★

《フジテレビ》一部の大病院に実在する「院内警察」とは?

君が心をくれたから』(月曜午後9時、8日スタート)主演・永野芽郁(24)、 脚本・宇山佳佑(共同脚本、フジ『主に泣いてます』)。  主人公が高校時代から思いを寄せていた先輩(山田裕貴)が目の前で事故に遭い、大怪我を負った。懸命に助けを呼ぶ主人公の前に現れたのは、あの世からの案内人。そして「君が心を差し出すなら、奇跡を起こして上げよう」と告げた。ファンタジー・ラブストーリー。期待度★★★ 『春になったら』(月曜午後10時、制作・カンテレ、15日スタート)主演・奈緒(28)、木梨憲武(61)、脚本・福田靖氏(NHK『まんぷく』)  主人公は2人暮らしの父娘。助産師の娘は3カ月後に結婚する・実演販売士の父はすい臓がんで余命3カ月の宣告を受けている。娘は「結婚までにやりたいことリスト」、父は「死ぬまでにやりたいことリスト」をそれぞれつくり、実行する。ハートフル・ホームドラマ。期待度★★☆ 『婚活1000本ノック』(水曜午後10時、17日スタート)主演・3時のヒロインの福田麻貴(35)、脚本・松本美弥子氏(共同脚本、TBS『隠蔽捜査』)ほか。  売れない小説家の主人公が、好きだった医師(八木勇征)から捨てられる。医師は再び主人公の前に現れるが、違う女性に刺殺され、幽霊になっていた。幽霊にサポートされた主人公の婚活が始まる。婚活ラブコメディ。期待度★★☆ 『大奥』(木曜午後10時、18日スタート)主演・小芝風花(26)、脚本・大北はるか氏(TBS『ユニコーンに乗って』)。  公家出身の主人公は10代将軍になることが決まっている徳川家治(亀梨和也)と政略結婚させられる。江戸城の大奥には1000人近い女性たちが待っていた。主人公のモデルは実在した倫子女王。家治の正室だった。なお、この『大奥』は男女逆転ではない。ラブストーリー。期待度★★☆ 『院内警察』(金曜午後10時、12日スタート)主演・桐谷健太(43)、脚本・天本絵美氏(共同脚本、『世にも奇妙な物語’22夏の特別編』)ほか。  主人公は病院内の民間組織「院内警察」の一員。荒唐無稽な組織ではなく、一部の大病院に実在する。ここで主人公は病院内のトラブルシューター役を担っている。元警視庁の捜査1課員だから、トラブル処理や不正監視、秩序維持はお手の物。これまでになかった医療エンタテインメント。期待度★★★
院内警察

番組公式HPより

 全体の傾向として目を引くのが、ファンタジー・ラブストーリーが2本あること。物思いに耽りがちな冬は例年、ファンタジー作品が登場する。昨冬は『100万回 言えばよかった』(TBS)があった。お盆のある夏にはホラー調の作品が出現するのと同じである。  また、医療・病院作品が4本ある。生と死、病気とケガは誰にとっても避けられない問題だから、これは当然のこと。世界中のドラマに共通する傾向である。<文/高堀冬彦>
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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