――今年からは芸人としての活動も再開されるそうですね。 サイトウ：上田とやってきて、今までみたいに誰かに気を使ってやるくらいなら一人で責任を全部持った方がいいんじゃないかなと思うので、フリーのピン芸人として活動していきますが、これまでネタを書いてこなかったので、困ってます（笑）。若手みたいにエントリー料を払ってライブに出るというところから始めていきます。 ――今年のR-1出場は考えていますか？ サイトウ：もちろん考えています。あと、コントは好きなので誰かとユニットコントをやりたいですね。 ――現在、町田市の「やまよこ鮮魚店」「忍び庵」の居酒屋2店舗を経営されています。経営者としての展望を聞かせてください。 サイトウ：今いる従業員は、コロナの苦しい時期も一緒に乗り越えてくれた人たちなんです。だから、全員の給料を同じペースで上げていきたいですね。そのためには売り上げを上げる必要があるので、店舗を増やしていかないといけないなと思っています。 ＝＝＝＝＝ 元相方の上田氏は解散してすぐに結婚を発表し、アメリカでお笑いを始めるとも語っている。まるでジェットコースターのような数か月だったはずだ。一方で、昭和の芸人のように「酒と女」を愛するサイトウ氏も、引き続き2足の草鞋で近々お笑いの世界に舞い戻るという。いちお笑いファンとして、新たなステージに旅立つ二人の活躍を祈るばかりだ。 ＜取材・文／Mr.tsubaking＞ Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大！天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。