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中学生で「死を覚悟した」ことも…気鋭のピアニストが「ネットの誹謗中傷」に全く動じない理由

「音楽にすべてを注いで」得られたことは…

 音楽一色の人生、その一点を極めてきた栗原氏だからこそ、語れる言葉がある。 「私はこれまで一度も、ピアノを楽しいと思ったことはありません。ただ、やってきてよかった、演奏を喜んでもらえてよかったとはいつも思っています。音楽にすべてを注いだので、音楽以外のことはなるべく笑って過ごしたいという欲求があります。だから、ネット上で誹謗中傷をされても一笑にふせるし、大抵のことは一蹴できる精神力が身につきました。現在は情報が溢れていて、便利なことも多いですが、迷いも多いと思います。何かに没頭して我を忘れる経験も、人生には必要なのかなと個人的には思っています」  一心不乱に駆け抜けた音楽人生だからこそ、栗原氏の旋律は空間を支配し、聴く者に日常の喧騒を忘れさせる止まり木になりえたのかもしれない。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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【告知】
栗原麻樹ピアノリサイタル
〜千夜一夜物語〜
2024年5月27日(月)
19時開演 21時終演予定
東京文化会館(上野駅より徒歩1分)
全席自由¥5000 18歳以下¥2500

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