更新日:2024年01月18日 16:01
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「テストで大切なのは良い点を取ることではない」と考える、笑い飯・哲夫が悩む親たちへ伝えたいこと/がんばらない教育

芸人として活躍しながら、小・中学生向けの補修塾を経営する笑い飯の哲夫。子どもの教育に悩む親たちからの相談に答えていく。(著書『がんばらない教育』より。初公開2023年3月8日の再配信)

中学受験をさせる意味はあるのでしょうか?

勉強

写真はイメージです(以下同)

相談者◉44歳男性・会社員(妻、長男11歳、長女9歳、次男3歳) 地方出身者の自分からすると、東京の子どもたちはかわいそうだと思ってしまいます。遊ぶ公園もなく、共働き家庭が多いために友達の家に遊びにいくことも少なく、周りの友達も塾や習い事で忙しく、遊び相手もいない。 最近、小学校4年生からみっちり進学塾に通わせても、ほとんどの人は、行ける大学はMARCH以下というような記事を読みました。なら、塾なんて通わせずに小学生のうちは遊んでいればいいと思うのですが、周りの子を見ていると中学受験を見据えている家庭も多く、うちの子どもだけバカになるんじゃないかという不安もあります。 小学生からどの程度塾に通わせるべきか、中学受験を視野に入れるか悩んでいます。

哲夫のアンサー

笑い飯哲夫

笑い飯・哲夫

以前、大晦日の深夜に鉢巻き姿で塾で勉強している小学生の映像を観たことがありますが、拳を上げながら決意を唱和する小学生の発音は、東京弁でした。それを見たときに少し気の毒と感じたのは、大晦日なら炬燵で蕎麦だと信じていたからでしょう。 ただ、その子どもたちには、燦然たる目標がありました。また、目標のために娯楽を捨て去る覚悟が滲んでいました。そして、志望校に合格してお父さんお母さんを喜ばせたいという意志も溢れていました。美しい精神だと思いました。ことにその美しさは、気の毒さを凌駕していました。 合格する子もいれば、不合格になる子もいます。せっかく若いころから大人顔負けの苦労をするのであれば、全員を篩に残してあげたいと思うのは大人の摂理ですが、現実は粉のようにさらさらと落ちます。東京都の中学受験者は年々増加しているそうですから、篩の目は年々粗くなっているかもしれません。
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テストのためにどれだけ必死になったかが大切
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’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数

がんばらない教育

格安補習塾を経営する哲夫による画期的な子育て論


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