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「前の学校に戻りたい」東京への引越しで10歳息子が不登校に。悩む親に笑い飯・哲夫がズバリ回答/がんばらない教育

芸人として活躍しながら、小・中学生向けの補修塾を経営する笑い飯の哲夫。子どもの教育に悩む親たちからの相談に答えていく。(著書『がんばらない教育』より。初公開2023年7月27日の再配信)

不登校になった子どもの将来が不安です

相談者◉45歳男性・自営業(妻、長男10歳) 短期集中連載 転職に伴い、年明けに住み慣れた北陸の地方都市から東京に引っ越したのですが、新しい環境にうまく馴染めなかったのか、息子が不登校になってしまいました。息子は前にいた学校に戻りたいと言っています。  最初は無理にでも登校させようと躍起になっていたのですが、登校しようとするとお腹が痛くなったり吐いたりしてしまうので、今は無理をさせずに様子を見ています。  とはいえ、不登校の子供が家にいる状態での共働きは、リモートワークを取り入れても限界がありますし、このままずっと不登校が続いたら子どもの将来はどうなってしまうのだろうと不安です。いま親としてできることは何だと思いますか。

哲夫のアンサー

グラフ

コロナ禍による生活の乱れか、’21年度の小中学生の不登校は約24.5万人。前年度より大幅に増加し、初めて20万人超えに ※文部科学省による「問題行動・不登校調査」(’21年度)より

 男の子でしたらキャッチボールです。それが今すぐにできる最良の方法だと思います。内向きになっている男子に外を向かせてあげる手段といえば、古よりキャッチボールではないでしょうか。  昔は野球なんてなかったのでは、という反論は受け付けません。父や母、親のような大人とキャッチボールしてもらえた時の喜びは、忘れようとしても忘れられないものです。  キャッチボールの次はバッティングです。お父さんは、バットを構えた息子さんに遅めのボールを投げて、とりあえずバットに球を当てる感覚を養ってあげてください。当たるようになってくると、お父さんもボールの速度を上げていき、それについてこられるようになれば、バッティングセンターに行くべきです。  バッティングセンターでほぼ全ての球を捉えられるようになると、同じように守備のレベルも上げておかなくてはなりません。お父さんがノックして息子さんがキャッチ、そして送球の練習をしましょう。
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だんだんと友達と接する機会を増やしていく
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’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数

がんばらない教育

格安補習塾を経営する哲夫による画期的な子育て論


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