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「子どもへのお金の使い方で夫と意見が違う…」32歳女性の悩みに、学習塾を経営する笑い飯・哲夫が出した答え/がんばらない教育

維持しにくいこだわりはあきらめたほうがいい

笑い飯哲夫 こだわりは誰にでもあります。しかし、こだわりを持ち続けるのは苦痛を伴います。長ズボンしかはかないというこだわりのある人は、夏場には必ず、半ズボンの誘惑に悩まされるでしょう。  朝ごはんを食べないというこだわりのある人は、スクランブルエッグがおいしそうなホテルの朝食バイキングを泣く泣く見捨てているのでしょう。辛いですね。では、人間はこだわりとどう付き合っていくのがいいのでしょうか。  執着を是としない仏教の観点では、何かが原因で維持しにくいこだわりは、捨てるのがいいと思います。言い換えますと、こだわりの維持をあきらめるのがいいと思います。とにかく、あきらめていただきますと、本当に大切なものが明らかになってきます。

ぜひご主人と「こだわりあきらめ合戦」をして

 殊に前出の「あきらめる」と「あきらかにする」は、同源の「あきらむ」から派生した言葉です。つまり元の意味は同じです。あきらめることは、真理を明らかにすることです。  白菜の葉を外から一枚一枚めくっていくようにこだわりを剥いでいき、最後に残ったかわいいミニ白菜が、家の教育方針になります。白菜にとっては、あのかわいいところこそ直近に生成された子どもの部分です。そこだけをしっかり手で握っていてください。  子どもの肌にとって一番の本物は、お母さんの手ですよね。ぜひご主人とこだわりあきらめ合戦をしてください。 ★こだわりを諦めた先にある真実が教育方針となる
’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数

がんばらない教育

格安補習塾を経営する哲夫による画期的な子育て論

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